熊本市南区で出土した縄文時代の土器や石器、埋葬された縄文時代の人骨などが報道陣に公開された。
縄文時代の貝塚から出土の土器や石器
特徴的な網目模様の土器や石器など、歴史的価値が高いこれらは、国指定史跡地・黒橋貝塚公園に隣接する民有地で見つかった。
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縄文時代中期から後期、約4500年から3500年前のもので、動物の骨などが大量に出土していることから、縄文人のごみ捨て場、いわゆる「貝塚」と同じようなものだと考えられている。
また、魚の骨も見つかり、「当時、この付近まで海が広がっていたことを示している」と専門家は話す。
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また、この場所では、膝を曲げた「屈葬」と呼ばれる状態で埋葬された人骨も見つかり、20代から40代の女性とみられている。
水分多く含む土壌が微生物の分解阻む
この土地ならではの水分を多く含む土壌が微生物の分解を阻み、多くの歴史的史料が、ここまできれいな状態で見つかったということだ。
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熊本市文化財課・金田一精文化財保護主幹:
低い所に廃棄エリアがあるというのはあまり事例として多くない。「タイムカプセル」とよく言われるが、まさにそのような状況
熊本市は今後、土地の保護を行いながら遺跡について調査を進めるということだ。
(テレビ熊本)