河川敷に描かれた謎の模様。その正体はオフロードバイク向けの“レース場”のコースだ。
勝手に作られたレース場に怒りの声があがっている。
全長1.5kmの“本格バイクコース”
埼玉・熊谷市の荒川河川敷を上空から撮影した映像。ヘビのようにクネクネと広がる“謎の模様”が確認できる。
この記事の画像(9枚)謎の正体を探るため、河川敷に繋がる細い道を抜け、その場所へ行ってみると、そこにあったのは山道や林道などを走るオフロードバイク向けの“レース場”だった。地面にはバイクのタイヤの跡が残り、最近まで使われていたことがうかがえる。
過去の衛星写真では、ただバイクが走ったような細いあとだったのが、2023年くらいに本格的なバイクコースに変貌を遂げていた。バイクコースは、許可なく勝手に作られていたという。
コースの一部はかなりの急カーブになっていて、コースのヤマ場なのか、大きめの坂もあった。ジャンプするためとみられる急な坂は重機でないっと作れそうにない。全長1.5km(番組調べ)にも及ぶコースは驚くほど本格的なものだった。
土地の造成や占拠は河川法に違反
休日になると多くのオフロードバイクがコースを走り、そのエンジン音に付近の住民は悩まされていた。
近隣住民は「レースというか練習なのか、うるさいかもしれないですね。畑とか場合によっては入ってきたり」と話す。
こうした目に余る迷惑行為を受け、警告の看板や進入防止のガードレールなどが設置された。以降、新たなコースが作られることはなくなったというが、付近の住民によると、なかには柵を壊して入り、バイクレースをするライダーもいたという。
河川敷を管轄する荒川上流河川事務所は、「勝手に土地を造成することやオートバイの走行により土地を占拠する行為は河川法に違反しています。ルールを守っていただくようお願いします」とコメントしている。
(「イット!」5月15日放送より)