銀座のブランド品の買取・販売店。店の一角で目を光らせているのは、店長の駒田武さん。
この記事の画像(9枚)目を光らせるのは、ある重要な仕事のため。
駒田武さん:
目と触った感覚と嗅覚を使って見ています。
それはブランド品が本物か見極める「鑑定」だ。
円安などの影響もあり、外国人観光客を中心に、日本でのブランド品の需要が増加。それに伴い「偽ブランド品」も増えているという。
駒田武さん:
(偽物を)流通させないということが一番大事なこと。“買ったときにがっかりさせるわけにはいかない”と思っている。
「鑑定士」として、20年以上経験を積んできた駒田さん。そのプライドにかけて、特に今神経をとがらせているのが「スーパーコピー」だ。
スーパーコピーとは、より精巧で鑑定士でも見極めが難しい偽物のこと。
駒田武さんは「五感では弾ききれないところがある(偽物の技術は)年々上がってきてると思います。」話します。
プロの目をも欺く偽物の技術。そこで登場したのがAI技術だ。人の目では見分けがつかない違いをAIが判別。膨大なデータと照合し、最新技術で鑑定をサポートする。
鑑定士の「目」と「AI」の“二刀流”で、お客さんを偽ブランド品から守っている。
駒田武さん:
(正規のブランド品を)多くの人に使っていただいて、人生を豊かにしていただきたいなと。その架け橋になれればいいかなと思っております。
外国人観光客はもちろん買い物を楽しむすべての人のため、駒田さんの鑑定はあすも続く。(「イット!」5月10日放送より)