冬の間、閉鎖されていた山形と宮城をつなぐ「蔵王エコーライン」の開通式が行われ、5カ月ぶりに開通した。待ちわびた大勢の観光客が、蔵王に訪れた春を楽しんでいた。
たくさんの人が待ち望んだ開通宣言
山形県上山市と宮城県蔵王町を結ぶ約26kmの山岳観光道路「蔵王エコーライン」は、2023年11月から冬の間、閉鎖されていた。
この記事の画像(8枚)4月26日、開通を前に、県境付近で山形・宮城両県の観光関係者など130人が出席して開通式が行われた。そして午前11時、開通が宣言され、待ちわびた観光客の車が、次々に通過していった。
開通を待っていた先頭から11番目までのドライバーには、山形県から記念品が贈られた。
「前にも一度、1番になった」というドライバー。この日は「夜中に仕事が終わったあと、5時前に並んだ」のだという。「山登りが好き。エコーラインを通って雪の回廊を楽しみたい」と話す人もおり、たくさんの人が開通を待ち望んでいたようだ。
青空に映える雪の壁に「感激した」
この時期の蔵王の見所といえば「雪の回廊」だ。2024年は暖冬の影響で、一番高い所でも6メートル。2023年より約2メートル低いが、青空に映える雪の壁はより美しく見えた。
新潟県から訪れた人:
雪の壁はテレビで見たことがあったが、初めて体験した。すごく感激した
春の観光シーズンの本格的な幕明け
そして、蔵王エコーラインにやって来る多くの観光客のお目当ては「お釜」だ。
26日はまだ少し雪が残り、エメラルドグリーンとはいかなかったが、晴れた空に壮大な景色を望むことができ、観光客は「最高の場所」と笑顔で語った。
福井県から訪れた人もいた。テレビでエコーラインの開通日を知り、息子さんに連れてきてもらったのだという。
上山市 観光・ブランド推進課 佐々木慶課長:
いよいよ春の観光シーズンの本格的な幕明け。自然も豊かで温泉もある。食も豊富・あたたかい人もたくさんいる。いろんな方に楽しんでいただきたい
蔵王エコーラインは、路面凍結のおそれがあるため、5月7日までは夜間通行止めとなる。
(さくらんぼテレビ)