3月の熊本県知事選挙で初当選した木村敬知事が4月16日に就任し、「積極的に現場に出て県民が主人公の県政をつくっていきたい」と決意を語った。
木村新知事「新時代の扉」開いて初登庁
4月16日午前9時、熊本県庁プロムナードに姿を見せた木村敬新知事は、田嶋副知事やくまモンをはじめ多くの職員から拍手で出迎えられた。
![「新時代の扉」を開いて初登庁](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/c/1/700mw/img_c1f160277c2508c31e7aabb4394d5a27301346.jpg)
そして知事として初めて知事室に入ると、「この席に座ったことは一度もないので、本当に身の引き締まる思いです」と心境を語った。
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その後、就任式に臨んだ木村知事は、集まった幹部職員らに「現場に行き、県民の声を聞き、悩み苦しみを聞いて、私にそのボールを投げつけてください。私も蒲島前知事以上にどんどん現場に入っていくので、皆さんとの現場の宝物探し比べと思っている。一緒になって素晴らしい熊本県をつくっていきましょう」と新しい木村県政を語った。
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その後、事務引き継ぎが行われ、蒲島前知事からは「彼の行動には100%信頼感を持っているので安心してバトンタッチできた。彼の県政について不安はないのでしっかりやってほしい」とエールを受けた。
目指す知事像は【現場主義】
そして知事として初めての記者会見に臨み、喫緊の課題である交通渋滞と、TSMC進出による地下水保全の課題について、庁内に部局横断的な対策チームを設置する方針を示した。
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また、球磨川流域の復旧復興にも力を入れるとして、4月18日に流水型ダム建設で影響を受ける五木村と相良村を訪問し、両村長と意見交換することも明らかにした。
木村知事が目指す理想の知事像について聞かれると、「あまり重々しさはないかもしれないが、元々そういう人間ではないので、無理して偉くなれないので普段通りの自分で、“今度の知事はよく現場に来て人の話を聞いてくれるな”とそういう知事になりたい」と話した。
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その上で今後、県内全市町村で県民と直接意見交換できる場を設けたい考えも示した。
木村知事の任期は2028年4月15日までだ。
県庁生え抜き2人の副知事案示す
一方、木村知事は就任の記者会見で、県病院事業管理者の竹内信義さんと前土木部長の亀崎直隆さんを副知事に起用する人事案を発表した。
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竹内さんは、財政課長や農林水産部長を歴任し2023年3月で定年退職。現在は県の病院事業管理者を務めている。
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また、亀崎さんは、球磨川流域復興局の土木技術審議監や土木部長を歴任し、3月に定年退職した。
木村知事は4月23日に開かれる臨時県議会に人事案を提出する。県庁生え抜きの元職員2人が同時に副知事に起用されるのは初めてとみられている。
(テレビ熊本)