銀行詐欺の疑いで訴追された、大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者。
当初報じられた送金額は6億8000万円だったが、12日に明らかになった額は、約24億5000万円。
当初の3.5倍以上の額を大谷選手の口座から不正送金した疑いが明らかになった。
なぜこれほどの金額に膨れ上がったのだろうか。
大谷選手の口座にアクセスできた
日本時間4月12日未明、アメリカの捜査当局が突然行った記者会見。
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米連邦検察:
本日われわれ(連邦検察)は、最近までプロ野球選手・大谷翔平選手の通訳だった水原一平容疑者に対し、連邦訴状が提出されたことを発表します。
1600万ドル以上を大谷選手から盗んだ銀行詐欺の疑いで水原容疑者を訴追しました。
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大谷選手の口座から6億8000万円以上を不正に送金したと報じられていた水原容疑者。
今回はそれに加え、総額1600万ドル(約24億5000万円)を不正に送金した疑いで訴追された。
会見では、水原容疑者による巧妙な手口が明らかにされた。
![2018年2月 大谷選手エンゼルス入団会見の様子](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/700mw/img_657e5ddc0b67ba16a8d63c4a2764e9c4152017.jpg)
大谷翔平選手(2018年2月):
5年間一緒にファイターズでやってきて、僕自身とても信頼していますし、そういう人にやってもらえるというのは、僕にとっては心強い。
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2018年に、ロサンゼルス・エンゼルスでメジャーデビューした大谷選手。
訴状では、不正送金に使われた大谷選手名義の口座が、この年の3月に作られたとしている。
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米連邦検察:
水原容疑者は、この銀行口座にアクセスできました。また、この口座に関して、水原容疑者は、大谷選手の代理人や会計士など、ほかのプロのアドバイザーからの接触を拒否しました。
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捜査当局によれば、水原容疑者が違法なスポーツ賭博を始めたのは、2021年9月。
大谷選手は、日本人メジャーリーガー最多の46ホームランを記録するなど、投打に大活躍していたタイミング。
シーズン終了後、日本に凱旋(がいせん)した大谷選手は、年俸の使い道についてこう答えていた。
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大谷選手 帰国時の会見(2021年11月):
特に消費するということはあまりない方なので、今のところはたまっていく一方。
一方、水原容疑者はその後、違法賭博で多額の損失を出していくことになる。
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2021年の11月18日は、大谷選手が最初のMVPに輝いた記念すべき日。
ところが、水原容疑者によるとみられる最初の不正送金は、そんな日米が喜びに沸いた日のわずか3日前に行われていた。
電話で大谷選手を装い送金に成功
米連邦検察:
水原容疑者は、(大谷選手の)口座のアカウント設定を手伝っていたのでよく知っていたため、それを利用して彼の口座にアクセスしました。
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さらに、水原容疑者は2022年2月、大谷選手を装って銀行に電話をかけ、「自動車ローンの返済」と偽り、ブックメーカーへ送金しようとした。
対応した行員は、この取引を凍結。
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しかし、同じ銀行の別の行員が確認のため連絡すると、水原容疑者は電話口で大谷選手を装ってやり取り。行員は信用してしまい、取引の凍結を解除してしまった。
水原容疑者は後日、再び大谷選手を装って銀行に電話。
その結果、30万ドル(約4600万円)を、ブックメーカーに送金させることに成功したのだ。
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米連邦検察:
電話と銀行の記録によると、水原容疑者は、大谷選手の銀行口座にオンラインでアクセスしたようだ。この時、(水原容疑者は)「大谷選手だ」と、うそをついていました。大谷選手になりすますために、大谷選手の個人情報を提供し、銀行にブックメーカーへの多額の送金の許可を得ようとしたのです。
(「イット!」4月12日放送より)