燃料高騰の波は、日本の大型連休を直撃するとみられる。
アジア各国の航空会社で、運賃などの“値上げラッシュ”が始まっていた。
航空各社が燃油サーチャージ値上げ
大韓航空は16日、4月1日の発券分から航空運賃に上乗せする燃油サーチャージの値上げを発表した。
金浦-羽田間や仁川-成田間などの便が、日本円で約3800円高くなる。
キャセイパシフィック航空は18日から燃油サーチャージをほぼ2倍に値上げ、ほかにもカンタス航空やタイ国際航空、マレーシア航空も値上げする。
またニュージーランド航空は、5月までに約1100便を削減する計画。
一方、日本のJALやANAは、4月~5月に発券分の価格を据え置く方針で、これはイラン情勢が悪化する前のデータを基準に燃油サーチャージの価格を算定しているため。
しかし、夏休み期間を含めた6月以降の発券分は大きく値上がりする可能性がある。
原油高と円安のダブルパンチが生活直撃
原油高が加速する新しい要因も浮上している。
フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
それが円安です。円相場では1ドル=160円到達が視野に入っていて、円安の勢いは衰えていません。原油は基本的にドルで取引されているので、円安がさらに進むと必要な円が増えて、輸入品の値段も一段と押し上げられていきます。私たちの暮らしは原油高と円安のダブルパンチを受ける可能性が強まっています。
影響は、国内の観光地も避けられない。
愛媛・松山市の道後温泉本館前は、朝9時過ぎでも、すでに多くの観光客でにぎわっていた。
19日から道後温泉まつりがスタートしたが、無料の送迎サービスを行うホテルでは、燃料費が2月と比べ9万円ほど増えるという。
プリンセストラベル・河内広志会長:
これをやめると大変なサービス低下を招きます。会社のコストに大きく影響を与えますが、しばらくは耐え切るしかないと思います。
さらに、原油高の影響は建築現場にも。
「イット!」が取材した住宅メーカーは、断熱材や特殊なシートを使い、魔法瓶の中にいるような機密性の高い住宅を作っている。
そこで欠かせないのが…。
クレバリーホーム・菊間文弥常務取締役:
ナフサ由来はこの断熱材とシートですね。家の外につく換気扇のカバー、この排水マスも基本ナフサ由来でできています。
ナフサとは、原油を精製する過程で得られる液体。
プラスチックなど石油関連製品の原料となるが、日本は輸入先の7割が中東となっている。
ほかにもタイルを貼るための接着剤や家中に張り巡らされた配線コードなど、いたるところでナフサが原料の資材が使われている。
住宅価格への影響について、担当者は…。
クレバリーホーム・菊間文弥常務取締役:
まだ在庫等もあるので、いきなり価格が高騰するということはないとは思うんですけれども、ホルムズ海峡の閉鎖が長引くと、将来的には影響してくる可能性はあるかと。
原油高の影響は、終わりが見通せない状況となっている。
(「イット!」3月19日放送より)
