薄暗い大浴場で、一心不乱に浴槽を磨きながら話す、こちらの男性。

山村修吾さん(31):
つらいですけど、楽しいんですよ。やってみたらわかると思うけど。

ここは、地元で約60年愛されてきた北海道旭川市にある銭湯「菊の湯」。しかし、コロナ禍や燃料費の高騰で1年前に廃業。
常連客:
家に1人でぽつんといるからそういうところに行けばみなさんいるから。お話したり顔見たりするのが楽しみでね。

地域の人の寄りどころだった「菊の湯」に活気を取り戻したいと、再建に立ち上がったのが、山村さん。10年以上、多いときは週3日銭湯に通い続けていたという。

銭湯好きが転じ、2023年、銭湯文化を発信する団体の一員として、ふるさとである京都から旭川に移住した。

山村修吾さん(31):
誰でも来やすいお風呂にしたいです。最高になるんじゃないんですかね。旭川の人を温めに来たので。
そう話す山村さんが思う、“銭湯の一番の魅力”とは。

山村修吾さん(31):
みんなが気持ちいい顔して入る顔とか、見るのも最高で、お風呂じゃないと味わえない何かがあるって自分は思います。
山村さんの銭湯のように、温かい気持ちが詰まった活動はあすも続く。
(「イット!」4月10日放送より)