東京・北区の上十条5丁目で40年以上、防災活動に取り組んでいる女性がいる。
町内会長の小菅和子(こすげかずこ)さん、御年88歳。

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小菅和子さん:
戦前からの木造のおうちがほとんどなので、ただ火事が起きなきゃいいなと。

関東大震災後以降、この町には木造の家が次々と建てられ、今では約1600世帯が暮らす“住宅密集地域”となっている。

小菅和子さん:
消防車も入りませんし、それで前から気をつけてます。

町内会では160本以上の消化器を設置。小菅さんが町内会長として点検や見回りをしている。

「地域の子供たちを守る」という思いから小菅さんが会長になり、以前よりも防災活動は活発になった。  

そして、小菅さんと一緒にいる防災服の皆さんは「防火女性部」の部員さんたち。

小菅和子さん:
町内では2カ月に1回の頻度で、火事のときに自分たちで初期消火ができるよう訓練をしています。

熱心に活動する小菅さんの原動力とは…。

小菅和子さん:
やっぱり焼けちゃったら困るでしょう?私も戦後からここに住んでますので、愛着がありますよ。

愛着がある町を懸命に守る小菅さんの活動はあすも続く。
(「イット!」4月9日放送より)