力強くも優しい音色で演奏をする男の子。
鈴木旬介くん12歳。実は、視覚支援学校に通う“全盲の中学生ピアニスト”です。

先生:
あ、しゅん君逆ですよ。こっちこっち。

旬介くん:
教室の入り口が…。

マイペースな性格とは裏腹に、ピアノを前にすると表情が一変。“演奏でみんなにパワーを与えたい”と、イベントで披露するほどの腕前です。

旬介くん:
聞いた人たちを元気な気持ちにしたいです。嬉しいのは拍手や褒め言葉とかですね。

4人兄弟の元気な末っ子として誕生した旬介くん。
しかし、生まれてすぐに脳腫瘍が見つかり、生後8カ月ごろ視力を失いました。

旬介くんの父親:
この子にとっては音だけがおもちゃなんですよね。言うならば、しゃがんだ状態でオルガンの下から出てくる音に耳をつけて、手で鍵盤を叩きながら音を楽しんでいるような感じ。

音が頼りの旬介くんにとって“ピアノは友達のような大切な存在”。独学でピアノを楽しむうちに、自然と人を引き寄せる音色となりました。

学校の友達:
ピアニストの演奏を聴いているような感じでした。

旬介くん:
耳が熱くなってしまいました。

友達からも大絶賛の旬介くん!将来の夢を教えてください!

旬介くん:
世界中を旅するピアニストになりたいです。大歓声のあるところまで行きたいですよ。外国にも、他の海外でもライブしたいと思います。

ピアノの音色で世界中に笑顔が溢れますように。旬介くんの演奏はあすも続きます。

(イット!6月27日放送より)