積み上げられた青いコンテナの数々。中からは、尻尾のようなものが飛び出している。

近づいてみると、入っていたのはたくさんのブリ。この時期脂が乗るブリは、刺し身や照り焼きなどさまざまな食べ方があるおいしい魚。
そのブリが大漁に沸いているのは、神奈川・小田原市。

小田原市漁業協同組合・込山豊志漁労長:
少ない量だとちょいちょいありますけど、4000本越えっていうのは、なかなかなかったですね。7~8年ぶりじゃないですかね。
水揚げ量は4000本を超え、1匹の重さは7kgほどあるという。

小田原市漁業協同組合・込山豊志漁労長:
久々に入ったなーと思いましたけど、魚がとれると安心しますよね。「よっしゃ1000万だ!」と思いました。沖の時点で。
約4500本のブリが水揚げ…豊漁は“4年ぶり”
漁師歴23年のベテランも驚く久々の豊漁。

1日は、小田原市水産市場内で約1000本。さらに2日は、約4500本のブリが水揚げされた。
これほどの豊漁は、2020年以来4年ぶりだという。

かつては小田原でもよくとれ、地元を代表する魚だったというブリだが、その後、水揚げ量が激減。
今回はなぜ、これだけの豊漁となっているのだろうか。専門家は、ブリが北に向けて移動中だったのではないかと推測する。

北海道大学海洋生物科学科・山村織生准教授:
ブリは元々、暖かいところにいる魚。水温がこれだけ上がってくると、分布の中心がだんだん北の方にシフトしてくる。春、4月になったばかりなので、分布が北にシフトしていく過程で、相模湾でたくさんとれることが起こったと思います。
(「イット!」4月2日放送より)
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