26日、気象台の目視観測が札幌や福岡を含む9カ所で終了した。
気象衛星やレーダーの技術向上により、今後は自動化されるという。
これにより、薄曇りなどの微妙な天気の分類や、あられ・ひょう・虹の記録が終了した。

3時間ごとに人の目で観測

ビルの屋上で、空を見上げる気象台の職員。

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広島地方気象台の職員が、「まず全体を見回して、雲がどれくらい量があるか、あと雲の形を見ています」と解説した。

毎日、3時間ごとに人の目で見て、天気を判断する目視観測。
しかし近年は、気象衛星や気象レーダーなどの技術が向上し、3月26日で、札幌や福岡など9つの気象台で目視観測が終了することになった。
今後は、機械で自動化されるという。

その結果、お天気情報に大きな変化が起きることになった。

26日、正午ごろ。
札幌管区気象台の職員は「きょうは薄曇りといって、高い雲が覆っていて…」と話すが、こうした「薄曇り」などの微妙な分類ができなくなる。

ひとくくりに晴れに

これまでは目で見て、雲の量に応じて、快晴・晴れ・薄曇りなどに区別。

しかし、機械で判別することは難しく、ひとくくりに晴れになった。
あられやひょうも雨扱いになり、虹や黄砂などの記録は終了した。

この目視観測は、東京と大阪では続けられ、これまで通り「快晴」や「薄曇り」などと記録されるという。
(「イット!」 3月27日放送より)

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