「ドローンサッカー」をご存じだろうか。丸いプラスチックフレームに覆われたドローンを操縦して、相手ゴールを通って点を競うゲームだ。テレビ新広島のチームなどから広島代表メンバーが選ばれ、5月の世界大会に向けてのトレーニングが始まった。メンバーの中西敦子アナウンサーが取材した。

5月の世界大会に広島チームが出場

ドローンサッカーは、球状のプラスチックフレームに覆われたドローンボールをドーナツ型の相手ゴールに通過させ得点を競う。

5対5でドーナツ型の相手ゴールを通り抜ければ得点
5対5でドーナツ型の相手ゴールを通り抜ければ得点
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ドローン5機が1チームで、5人がストライカー、フィールドプレーヤーに分かれ、それぞれの役割で操縦する。eスポーツの要素とリアルが融合したチームスポーツだ。

2016年に誕生したばかりで、年齢に関係なく初心者でも楽しめるので、競技人口は増えている。中西敦子アナウンサーは、2023年にテレビ新広島のチームに参加した。

ドローンを操縦する中西敦子アナウンサー
ドローンを操縦する中西敦子アナウンサー

テレビ新広島は、ドローンサッカー連盟の広島支部となっていて、様々な場所で体験イベントを催してきた。

5月にドローンサッカー発祥の地・韓国で最大40カ国が競う世界大会が行われるが、広島支部は今回だけ、成績に関係なく支部枠で世界大会に出場できることになった。

得点できるのは5人のうちストライカー1人だけ

ドローンサッカーのルールは簡単。全体をネットで囲った専用ケージがフィールドで、1チーム5人のプレーヤーはフィールドの外からドローンボールを操縦。

制限時間内に相手チームのゴールを多く、くぐり抜けた方が勝ち。1セット3分、3セットで対戦。5人一組のチームは、ストライカーが1人、フィールドプレーヤー4人で得点できるのはストライカーのみ。

ストライカーがゴールを狙う一方で、フィールドプレーヤーは、ゴール前でディフェンスを築くなど守備も重要なテクニックだ。激しいアタックや味方のサポートなど迫力満点。チーム戦術も大切なスポーツだ。

フィールドプレイヤーは相手ストライカーからゴールを守る
フィールドプレイヤーは相手ストライカーからゴールを守る

広島チームは中学生から仕事でドローンを使う会社員まで多彩

この日、広島支部で世界大会を目指す選手たちが選ばれた。

ドローンサッカー広島支部チーム・横川慶治監督(テレビ新広島):
(1)技量・テクニック、(2)練習への姿勢、(3)チームワークスピリット、(4)ファイティングスピリット、これらの観点で皆さんを見させていただきました。それでは選手を発表いたします。1人目、呉青山中学校 三貝勇斗さん、2人目、同じく呉青山中学校の三登柚貴さん、3人目、ソルコムの脇祥悟さん

そしてテレビ新広島から中西アナウンサーを含む2人も選ばれ、メンバー5人は中学生から社会人と様々な面々となった。

呉青山中高等学校ドローン部・三登柚貴部長:
ドローン部の部長としてやっているので、選ばれることができてよかったです。チームのみんなと協力して1位をとれるように頑張りたい。

脇さんは、解体工事現場の進捗状況の撮影や鉄塔の点検作業など、様々な場面でドローンを扱ってきた。

ソルコム・脇祥悟さん:
今まで、こういった仕事で培ったことが生かせるのではないかと思っている。頑張って結果を残せたらと思っています

呉青山中高等学校ドローン部・三貝勇斗くん:
ドローンサッカー頑張るぞ、おーっ

呉青山中高等学校ドローン部 三貝勇斗くん
呉青山中高等学校ドローン部 三貝勇斗くん

中西アナウンサー:
話し合いましょう、作戦をたてましょう。

広島県代表5人が決まり、さっそく練習が始まった。

広島代表の5人
広島代表の5人

23、24日に大分県別府市で行われた国内大会に広島県代表として初めて臨んだが、惜しくもいい成績は残せなかった。これから練習を重ね、5月には韓国・インチョンで行われる国際大会に出場する。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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