福島第一原発1号機の格納容器内をドローンで撮影した映像で、つららのような形状をした燃料デブリの可能性がある物体が確認された。燃料デブリだった場合、廃炉作業の難易度が高まる可能性がある。

つららの様な物体は燃料デブリか

さび付いた床や、柱などの隙間をすり抜けていくドローン映像。湿度が高く、画面は白くもやがかかったような状態になっている。

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この映像が撮影されたのは、東日本大震災で水素爆発を起こした福島第一原発1号機の格納容器の内部。撮影されたのは、1号機の原子炉の真下で、前回の調査では近づくことができなかった場所だ。

そこには、つららの様な物体が垂れ下がっていた。

その正体について、東京電力は溶け落ちた核燃料と周辺の機器などが混ざり合って出来た、燃料デブリの可能性があると指摘。

極めて高い放射線を出す切りくずやチリなど

格納容器の底にたまる水よりも、高い位置で確認されたのは初めてだ。

燃料デブリであれば、放射線が水でさえぎられないため、廃炉作業がさらに困難になることは避けられない。

取り出すには、極めて高い放射線を出す、切りくずやチリなどが外に漏れないよう、原子炉格納容器に閉じ込めたまま作業する必要があり、より管理が難しくなる。
(「イット!」 3月22日放送より)

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