天皇皇后両陛下の長女、敬宮愛子さまが学習院大学の卒業式を迎えられた。
卒論を指導した教授が、愛子さまの人柄について語った。

愛子さま「充実した4年間を過ごすことができました」

午前9時すぎ、桜色の振り袖に、紺色の袴姿で東京・目白の大学キャンパスに登校された愛子さま。報道陣の祝福に笑顔で応えた。

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記者:
ご卒業おめでとうございます

愛子さま:
ありがとうございます。最初の3年間はオンライン授業で、最後の1年はキャンパスに通い、たくさんの新しい学びを得て、充実した4年間を過ごすことができました。
素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、まだありがたく思っております。

このあと学部毎の卒業式に出席された愛子さま。

学習院大学文学部に入学されたのは、コロナ禍にあった2020年春のこと。

愛子さま:(2020年10月 初登校)
先生方や学生の皆さんにお会いできることをうれしく思います

1年から3年まではオンラインで授業を履修。
卒業にあたり寄せた文書では、キャンパスで友人と過ごした最後の1年間を振り返り、こう記されました。

「直に話をして笑い合ったり、学内の様々な場所を訪れたりしたことは、私にとって忘れることのできない一生の思い出となりました」

指導教授「粘り強さというのが最も印象に残っています」

また、卒業論文のタイトルは、中世を代表する歌人である「式子内親王とその和歌の研究」と明かされた。

「締切が近づいた昨年末は、気が遠くなるような毎日を過ごしておりました。」

卒論を指導した中野貴文教授は、愛子さまの人柄について、明るく朗らかな一面と、最後まで粘り強く真摯な姿勢が印象に残っていると話す。

学習院大学文学部  中野貴文教授:
最後の最後、締切の直前まで粘って、自分の論文をより良いものにしようという、粘り強さというのが最も印象に残っています。

また、授業の感想文提出を授業から2日後の23時59分に設定していたという中野教授。愛子さまの回答は、いつも締切ギリギリだったという。

学習院大学文学部  中野貴文教授:
あるとき敬宮さまから、「私返事が遅いんですよね」「私の返事が遅いって、先生方みんな思っているのかなと思いながら書いてます」って仰って。明らかに場を和ませようとした下りとして、場を和ませる意図でそのようなことを仰って、僕も思わず笑ってしまいました。

学習院幼稚園に入園から取材続けた記者は

きょうの門出を取材したフジテレビ宮内庁担当の宮﨑千歳キャップは、袴姿の愛子さまに感じたものがあった。

フジテレビ宮内庁担当  宮﨑千歳キャップ:
袴姿の同級生が何十人もズラッと並んで愛子さまを待っていたんですけども、姿が見えた瞬間に“わぁやっぱりキレイ”っていう、本当に静かなさざめきのような歓声が起きたんです。
取材を終えられた愛子さまが輪の中にスッと入って行かれたんですが、本当にたくさんの友人がいらして、本当に皆さんから愛されているというご様子が垣間見えました。

18年前、学習院幼稚園に入園された愛子さま。あの日からの1日1日が今に繋がっています。

フジテレビ宮内庁担当  宮﨑千歳キャップ:
入園の時に少し不安そうな様子で両陛下と歩いていらしたお姿から、ずっと取材を続けてきまして、本当にこの18年間で色んな不安や葛藤を乗り越えて、心身共にとても豊かに成長されているということを強く実感しました。
(「イット!」 3月20日放送より)

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