都市部を中心に、家賃相場が高騰していると聞き「めざまし8」が訪れたのは、都内の不動産会社が管理を請け負っているマンション。

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JR山手線・高田馬場駅から徒歩4分の好立地。間取りは25㎡の1Kで、防音仕様、楽器を弾く人やオンラインゲームを楽しむ人に人気の物件です。

周辺の家賃相場が上がっていることを受け、元の月14万4千円から1万6千円アップの16万円で入居者を募集することにしたといいます。

値上げをした物件は他にも…。
文京区にある、最寄り駅から徒歩11分、築約30年のマンション。2LDK約78㎡の部屋は、8年前に月17万9000円だった物件が現在は19万5000円。8年で約1割程度の値上げです。

実用春日ホーム 千石店 森下茂樹 店長:
(部屋を)貸す大家さんとしては周辺相場だとか、今、もろもろ物価なんかも上がっていますし、物件の維持管理に対する費用も高騰していますので、やっぱり(家賃を)上げたいというところ。

賃貸マンションの平均家賃は“過去最高”

不動産情報サービスを提供している「アットホーム」によると、調査を始めた2015年から、東京23区内の30㎡以上の賃貸マンションの平均家賃は年々上昇。今年は過去最高の水準になりました。

この2年間だけ見ても、平均家賃は、数千円から数万円も上がっています。
家賃高騰の背景には、何があるのでしょうか?

アットホームラボ株式会社 データマーケティング部  磐前淳子部長:
1つ目は、建築費や人件費の高騰によるものです。そして、2つ目は賃貸需要の増加によるものです。コロナが明けて都心に人口が戻ってきていることや、今、分譲マンションの価格が高騰しておりますので、それによって購入を諦めた人が賃貸にシフトする動きなどが影響していると思われます。家賃の上昇というのは、2024年もしばらく続くかなというふうに考えておりまして、不動産仲介をしている方々に今年の見通しを聞いても、おおむね上昇するんじゃないかと。

<アットホーム調べ「賃貸マンションの平均家賃」>※東京23区
・単身者向き30㎡以下

2021年1月 8万7362円 ⇒ 2024年1月 9万1509円(4147円UP)
・カップル向き30~50㎡
2021年1月 13万605円 ⇒ 2024年1月 14万5334円(1万4729円UP)
・ファミリー向き50~70㎡
2021年1月 19万2146円 ⇒ 2024年1月 22万2416円(3万270円UP)
・大型ファミリー向き70㎡超
2021年1月 34万6462円 ⇒ 2024年1月 38万2999円(3万6537円UP)

コロナ明け以降高騰しているという家賃、部屋を“借りる側”は大変です。
この春から娘が葛飾区内で1人暮らしを始めるという父親は、娘のために職場にも通いやすい物件に申し込んだところ、困ったことに。

娘が1人暮らしを始める父親:
新築で、共益費込みで8万1500円やったんですけど、それぐらいやったらいいか?新築だしということで。申し込みの結果を待っている間に、申し込みが殺到しているから、オーナーさんがちょっと強気になって、家賃2000円あげたいって言い出したんです。やっぱ東京やからって、しゃあないなっては思っていますよ。

さらに値上げの波は、新たに部屋を借りる人だけでなく、現在、住んでいる人も直撃。
賃貸のマンションに住むとある住人に届いた、不動産会社からの通知には、「月額賃料改定」の知らせが。

「建物賃貸借契約更新に際し、月額賃料の改定をお願い申し上げます」
「今回の賃料改定は、昨今の賃貸不動産市況、及び周辺賃料相場などを鑑み、お願いするものでございます」

住人によると、更新月となる5月以降は、家賃が3000円上がると通知されたといいます。

――貸主から急な家賃の値上げ通知が来た際に、「交渉」することは可能なのでしょうか?
若狭勝弁護士:

法律的には今、“借主”の方がかなり強くなってきているのですが、整備として。それを見越して大家さんの方もそれなりに法的に色々と準備をしていくと。私の事務所には両方からの相談があります。
大家さんから言われた金額をそのまま受け入れて、値上げを認めるということには必ずしもならない。そこは話し合いで、向こうが「3000円上げたい」と言ってきても、「厳しいので1000円でいいですか?」という交渉は、可能なことは可能です。
(「めざまし8」3月6日放送より)