■来年春に卒業する大学生向けの「会社説明会」が解禁

いよいよ就活の春、到来だ。来年春に卒業する大学生向けの「会社説明会」が3月1日、解禁された。

売り手市場と言われる中、いまどきは、親も就活に参加するのが当たり前だそうだ。

1日、開催されたのは関西最大級の合同企業説明会、「マイナビ就職EXPO」。約600社の企業がブースなどを出展し、9000人の学生が来場予定だ。

就活生:男性の育休取得率が高い方がいいかなあ。
就活生:家賃補助が一番気になります。
就活生:やっぱり給料も気にしますし、やっぱり地元で働きたい。
就活生:ワークライフバランスやな。

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ことしは人手不足を背景に、人材を確保したい企業が増える一方で、新卒の全体数が減っているため、学生の「売り手市場」になっている。

記者リポート:こちらの企業では学生へのPRの1つとして、ネイルOKという張り紙を出しています。

約8割の企業が「採用活動は厳しくなる」と見込む中、あの手この手で学生たちにアピールしている。

『大阪土産といえばコレ!という鉄板土産を作りたいというのが当社の目標です』
『人生の主人公は君だ!』

決め台詞で学生の心をがっちりキャッチだ。

■企業が力を入れる就活のニューノーマル?「オヤカク」

そしてもう一つ、企業が力を入れているのが「オヤカク」だ。「オヤカク」とは「親への確認」のことで、企業が学生に内定を出す時に、保護者に事前連絡をし、了承を得ること。

企業から“親に”内定連絡があった件数は、ここ5年で3倍近くになっているそうだ。この背景には、親が知らない間に内定が決まってしまうと、“親トラブル”に発展することもあるという。

内定者の親から:人気ランキングに入っていない企業は、認められない!

内定者の親から:そちらの製品は嫌いなので、内定辞退させます。

取材した佐竹食品の採用担当者は、「長く働き続けられるかどうかがキーポイントになるので、会社としてお子さんを預かる身になるので、親御さんが納得して、本人が納得した上で選んでほしい」と話した。

一方、オヤカクを“される側”からは、「子供が行きたかったら、行っていいし、親に確認するのはちょっと…」、「自分のことなので、自分で考えたい」という声が聞かれた。

これからの就活、『オヤカク』がニューノーマルになっていくのだろうか?

(関西テレビ「newsランナー」2024年3月1日放送)

関西テレビ
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