兵庫県の宝塚音楽学校で卒業式が行われ、39人の新たなタカラジェンヌが誕生した。
この記事の画像(8枚)伝統のはかま姿で卒業式に臨んだ、宝塚音楽学校 第110期の卒業生39人。
■劇団員死亡問題「皆様にも大変心配させたが、しっかり改善、改革に取り組んでいきたい」と理事長
宝塚歌劇団をめぐっては、去年9月、劇団員(当時25)が死亡し、劇団側は遺族側に対し長時間労働やパワハラがあったことを認め、謝罪する意向を示している。また、ことしから1週間あたりの公演回数を減らすなど、過密なスケジュールの緩和に向けて取り組むことを発表している。
式では歌劇団の理事長が祝辞を述べた。
宝塚歌劇団 村上浩爾理事長:昨年秋以降、お客様にも大変ご迷惑をおかけしながら、皆さまに大変ご心配とご不安をお掛けしましたけれども、しっかりと改善・改革に取り組んでいきたい、安心して皆さんが舞台に立つことができるように取り組んでいきたい。
■卒業生総代・田良結芽(たら ゆめ)さん「『清く、正しく、美しく』の教えを心に刻み精進」
卒業生総代の田良結芽(たら ゆめ)さんは、「『清く、正しく、美しく』の教えを心に刻み、精進する」と答辞を述べた。
卒業生総代の田良結芽さん:大好きな110期のみんな。2年間本当にたくさんのことがありましたね。みんなといると、いつも楽しいことは2倍に、つらいことは半分になりました。時には壁にぶつかってみんなで泣くこともありましたが、それでもきょうまで乗り越えてこられたのは、かけがえのない同期に巡り合えたからこそなんだと。みんなとの運命の出会いに心から感謝しています。
卒業生総代の田良結芽さん:歩みだす芸の道にはたくさんの試練が待ち受けていることと思いますが、宝塚音楽学校で学んだ舞台人としての基礎。多くの方々から注いでいただいた愛情。そして、同期生との絆を大切に『清く、正しく、美しく』の小林一三先生の教えを深く心に刻み、誇り高き宝塚歌劇団の生徒として精進してまいります。
卒業生は3月30日の月組の公演で、タカラジェンヌとして初めての舞台に立つ。