現役の総理大臣が初めて出席する衆議院の政治倫理審査会が29日午後二時から国会で始まった。
冒頭、田中和徳政治倫理審査会長のもとで審査会が全面テレビ・ネットなどでの中継が入ることについて了承され、完全公開の形で審査が始まった。
岸田首相は弁明の冒頭で「出席に当たり、自民党の派閥政治資金問題で、国民に大きな疑念を招き、政治不信を引き起こしていることに対して、自民党総裁として心からお詫び申し上げる」と述べた。
さらに「志を持った有望な人材を将来に引き継いでいくことの大切さを述べた言葉をかみしめている。今の政治を未来の世代に自信を持って引き継いでいけるだろうかと思うときに誠に申し訳ないと思っている」と続けた。
政治資金の不記載については「なぜ、何かおかしいと思いながら、長年続いてきた不記載の慣行を是正することができなかった 原因が日本政治にある当選回数優先主義、長いものに巻かれる、こうした風土があるならば、風通しの良い風土を作らなければならない」「なぜ、政治資金の収支を明確にする、当然のルールすら守ることが出来なかったのか、原因が政治における遵法意識の欠如ならば、コンプライアンス確立に向けた改革をしっかり進めていかなければならない」「なぜ、問題が生じた際に、政治家自身の説明が十分に果たされないのか、これを思うときに、原因が政治は特別な者である特権意識があったとするならば、特権意識を是正して、政治家も当然の責任を果たすよう改革しなければならない」と述べた。
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