現役の総理大臣が初めて出席する衆議院の政治倫理審査会が、29日午後2時から国会で始まった。
冒頭、田中和徳政治倫理審査会長のもとで、審査会が全面テレビ・ネットなどでの中継が入ることについて了承され、完全公開の形で審査が始まった。
岸田首相が15分の弁明を行った後、各党代表者からの質疑が1時間20分の予定で行われる。
岸田首相は、28日に政倫審への出席を電撃表明し、出席の理由を記した「申出書」の中では3点について審査の申し出を行うとしている。
①政治資金パーティーで政治資金規正法違反の不透明、不適切な会計処理が指摘され、自民党に国民の厳しい目、強い疑念が向けられている。
②政治資金の問題をめぐって、検察が法と証拠に基づき、所要の捜査を遂げ、政治資金規正法違反の事実により公判請求又は略式命令請求が行われた。
③刑事責任の有無とは別に、相応の道義的責任や政治的責任が生じるのではないかとの指摘がある。
この3点について、説明責任を果たすべきであると考え、審査の申し出を行う、としている。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(43枚)