パリ五輪イヤーの初戦、バスケットボール男子アジア・カップ予選(22日、東京・有明コロシアム)で、日本がグアムに逆転勝ちし、白星発進した。

司令塔の河村勇輝(22、横浜ビー・コルセアーズ)や、18歳の最年少で、代表デビューの初陣となった川島悠翔(かわしま ゆうと、NBAグローバルアカデミー、福岡大大濠高中退)らが活躍した。
格下グアムにリード許す日本…流れを変えたのは最年少・18歳の新星川島
前半、世界ランキング26位の日本は、同76位のグアムに苦戦。得意の3ポイントシュートの精度が上がらず、ゴール下でのパスミスなどが続き格下グアムにリードを許す苦しい展開に。

そこを後半、18歳の新星が救った。

ビハインドで迎えた第3クオーター、川島が初得点を上げ1点差に詰め寄り、さらに果敢なドライブで追加の2得点を上げて42:41に逆転。試合の流れを変えた。

その後司令塔・河村が3ポイントシュートや果敢なドライブで得点を重ねるなど日本ペースの展開となり11点リードで第4クオーターへ。

その後も日本ペースで試合が進み、77:56の21点差に。

最後、試合終了のブザーで得点にはならなかったが、川島がダンクシュートをトライし、会場の熱狂の中でグアム戦を終えた。
豪州の若手育成期間で修行中 「自分のドライブで流れもってこれた」と自信
川島悠翔は群馬県出身の18歳。身長200cmでポジションはパワーフォワード。

バスケットボール強豪・福岡大大濠高を中退し、現在はオーストラリアにある若手育成機関「NBAグローバルアカデミー」で修行中。今大会に合わせて帰国し、日本代表戦にデビューを果たした。

試合後のインタビューで「最初はすごく緊張したが、ベンチで皆に声を掛けてもらい、2回目の交代からドライブだったり自分の武器が出せてよかった」と語った川島。
「(試合の)流れが悪い時に自分のドライブで流れをもってこれたのは、自分の中ですごく良かったと思う」と自信を示した。

“新星”が誕生。パリ五輪へ向けても期待が高まる男子日本代表。
25日には同じ会場で世界ランキング29位の難敵・中国と対戦する。