昨夏のワールドカップでパリ五輪出場を自力で48年ぶりに決めたバスケットボール男子代表が、FIBAアジアカップ2025予選に向けた、都内での強化合宿の練習を公開。
河村勇輝（22、横浜ビー・コルセアーズ）が五輪でのベスト8入りに「自信がある」と強い決意を語った。
ホーバス監督「８強入り」目標を明言 八村塁五輪参加前向きに「嬉しい」
練習中取材に応じたトム・ホーバス監督は、男子日本代表のパリ五輪での目標について、ベスト８入りを明言。「選手たちを信じている」と自信を示した。
また、NBA・レイカーズに所属する八村塁（26）が五輪出場に前向きな姿勢を示していることについてホーバス監督は「嬉しい」と率直に語るとともに、「塁が来るなら、ジョシュが5番（センター）、塁が4番（パワーフォワード）、（渡邊）雄太が3番（スモールフォワード）。だから絶対（サイズが）大きくなる。リバウンドももっと強くできる。本当に楽しみ」と構想を明かした。
河村勇輝 ８強入りに「自信ある」「120％以上の力出せるよう準備」
一方、ホーバス監督の「８強」目標明言に、チームの司令塔・河村勇輝は「もちろん自信はある」と語った上で、「ベスト８は簡単な目標ではない。強い自信を持ちながらも、チームとしても個人としても、一日一日を無駄にせず、120％以上の力が出せるような準備をしていきたい」と誓った。
また、日本（世界ランキング26位）は、パリ五輪の前哨戦となるアジアカップ予選で22日にグアム（同76位）、25日に中国（同29位）と東京・有明コロシアムで対戦する。
河村は、2年半前に日本が中国に大敗したことを念頭に、「僕は画面越しで見ていたが、あの大敗は自分たちにとってすごく大きなターニングポイントになったのではないかと思う。今回日本でのホーム開催ということで、ファンの皆さんの前でリベンジする姿をお見せ出来ればいいなと思う」と勝利への強い決意を示した。
また、女子日本代表が3大会連続での五輪出場を決め、48年ぶりの男女自力五輪出場を果たしたことについて、河村は「本当に素晴らしい勝利だった。一緒にパリ五輪で、日本が素晴らしいバスケットをするんだということを男女ともに世界に証明できるような大会になればいいと思う」と女子代表にエールを送った。
この日の練習には、河村のほか、主将の富樫勇樹（30、千葉ジェッツ）、ベテラン比江島慎（33、宇都宮ブレックス）ら計17名の代表候補選手が参加。130名以上の報道陣が集まり、バスケ男子代表への注目の高さを見せつけた。
アジアカップの後、男子日本代表は6〜7月に国内で国際強化試合に参加。
そして7月にいよいよパリ五輪の本番を迎える。
