日本マクドナルドは全国に先がけてこの春から長崎県内の全店舗でプラスチック製の手さげ袋を有料化すると2月19日に発表した。気候変動対策の一環として導入するということだが、長崎だけということで、客からは戸惑いの声が相次いでいる。
なぜ長崎だけ？
マクドナルドで商品をテイクアウトする時に使っている手さげ袋。現在は無料で、有料化の対象とならない植物由来のバイオマスプラスチックの手さげ袋を提供している。しかし2024年4月から1枚5円の有料となり、全国に先駆けて長崎県内23の全店舗で実施されるというのだ。（佐世保基地店除く）
なぜ長崎県に先行導入するのか？日本マクドナルドはテレビ長崎の取材に「長崎に2社ある運営会社のうち1社が『長崎で最初にやってみたい』と声をあげた」ことが理由の一つと説明している。
とはいえ長崎だけの手さげ袋有料化に長崎県民はみな困惑。「さっき買ったのも大体900円くらい、またそこから追加でお金払うのって…店内で食べる」「有料になるのはちょっと…悲しい、マックを買って帰るときは家で家事とかしたくないときだったりするので、マックに関してはまとめて袋ごと捨てる」「不公平、全国店舗なので一律がいいかなと思う」などといった声が聞かれた。
プラスチック削減をさらに進めるマクドナルド
マクドナルドは再生可能素材やリサイクル素材への移行を進めていて、手さげ袋の有料化もプラスチックの削減をさらに進めるためとしている。
埼玉県の一部店舗ではスイーツのカップ容器を紙でできた新パッケージに変更するということだ。環境面の配慮を考えると購入者からは「悲しいは悲しいがどこも有料化が進んできているのでそうなっていくのかなと、紙袋だけを抱えて帰る。温暖化が進んできていると思うので、対策するのはいいこと」との声も。
マクドナルドのテイクアウト時の手さげ袋有料化の取り組みは利用者の意見などを検証し、長崎の導入後は全国への拡大を検討するということだ。
（テレビ長崎）
