相次ぐエスカレータ―での盗撮を防ぐため、さいたま市にある浦和美園駅に、ある“秘密兵器”が実験導入されました。

(特殊加工されたミラー)
(特殊加工されたミラー)
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駅構内のエスカレーターの壁に設置されているミラー。
これは、平面なのに凸面鏡のように後ろが広く映る独自技術が施されたミラーです。

(通常のミラー:左 と 特殊加工されたミラー:右)
(通常のミラー:左 と 特殊加工されたミラー:右)

通常のミラーと特殊加工されたミラーを比較して見ると、通常のミラーは正面に映っている本人しか見えませんが、特殊加工されたミラーは視界が広く映っており、エスカレーターの段で3、4段後ろにいる人の様子まで確認できます。

なぜ特殊なミラーを駅に設置?

埼玉高速鉄道の浦和美園駅と東川口駅の2カ所に新たに設置されたこのミラー。その目的を埼玉高速鉄道の担当者に聞きました。

埼玉高速鉄道株式会社 運輸部旅客課 金泉英明さん:
近年多く発生している痴漢や、盗撮行為に効果を発揮するミラーの設置協力があり、当社においても安心につながるため、積極的に協力させていただきました。

様々な犯罪を抑止するため、埼玉高速鉄道と鏡メーカーのコミー株式会社が共同で試験設置したこのミラー。

実際、動くエスカレーターではどのように映ってみえるのでしょうか?
めざまし8スタッフで撮影してみました。

スタッフで実証実験 どう見えるのか?

カメラを構えたスタッフと、その2段後ろにスマートフォンを持ったスタッフを配置し、エスカレーターに乗り込みます。

(エスカレーター途中の壁に設置してある特殊ミラー)
(エスカレーター途中の壁に設置してある特殊ミラー)

ミラーに、先頭のカメラを持ったスタッフが映り込みます。

先頭のカメラを持ったスタッフ
先頭のカメラを持ったスタッフ

直後、2段下にいるスタッフの姿も同時に確認することができました。

2段下のスタッフ
2段下のスタッフ

膝から上の上半身がミラーで確認でき、さらに手元でスマートフォンを操作している様子も確認できます。

駅の利用者 20代女性2人:
後ろすぐ見えやすかったので、もし痴漢されたりとかするんだったらすぐわかるんじゃないかなと思いましたね。

埼玉高速鉄道などは今後アンケートを行い、ミラーの設置拡大も検討していくということです。(めざまし8 2月14日放送より)