“黒いダイヤ”と呼ばれるクロマグロが新潟・佐渡沖で水揚げされずに放流されている。
異例の豊漁で漁獲枠の9割に達しているためで、漁師たちは悔しさをにじませている。

網にかかったクロマグロを放流

新潟・佐渡沖の定置網の中で、豪快な水しぶきを上げていたのは、「黒いダイヤ」と呼ばれるクロマグロの大群だ。美しい赤身に、しっかりとのった脂が絶品のクロマグロ。

 
 
この記事の画像(12枚)

網には、大物ばかりが推定400匹かかっていた。

これだけ取れれば漁師たちも大喜びかと思ったら、網のロープを緩めた。

そしてクロマグロを水揚げすることなく、そのまま放流した。

「水揚げより放流の方が多い」

放流の理由は、クロマグロの漁獲枠だ。

2026年の春は異常なまでの豊漁で、すでにこの地域の漁獲枠の9割に達していたのだ。

内海府漁業生産組合の山本勝船頭は、「漁師にとっても、もったいない。せっかく(網に)入ってくれた魚を全部放流、放流というのは…。水揚げのマグロより放流のマグロが最近多くなってきた」と、悔しさをにじませていた。

これまでに推定で500トン以上を放流しているという。
また、大型のクロマグロが定置網にかかりすぎると破れることもある。

 
 

さらにクロマグロをリリースするため、同じ網に入ったマダイやフグなど、ほかの魚も一緒に放さなければならない。
“黒いダイヤ”が歓迎されないという状態は、まだ続きそうだ。
(「イット!」 5月25日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(12枚)