国会で岸田政権への攻勢を強める野党。こうした中、岸田政権に2月6日、新たな問題が発覚した。
野党「今回の派閥の裏金は、裏金のお手本」
裏金なのか、違うのか。6日の国会で岸田首相が追及を受けた。

立憲民主党 山岸一生議員:
総理は、実は“裏金”という言葉を本当にお使いにならない。何を伺っても、総理は必ず「自民党の政策集団の政治資金の不記載の問題」。非常に長い。「派閥の裏金問題」ですよね?
岸田首相:
文脈によって、また人によって、“裏金”の意味・内容が異なり得る。私としては平素から、客観的に分かりやすい言葉を使っているということであります。
人によって裏金の意味が違うと反論する岸田首相。
立憲民主党 山岸一生議員:
今回の派閥の裏金というのは、裏金のお手本。ザ・裏金!ここで明快に言ってもらえませんか?

岸田首相:
説明責任を果たす上で、的確に表現することが重要だと考えております。よって私としては、「政治資金パーティーをめぐる問題」であるということを申し上げている次第であります。
さらに野党が問題視したのは、自民党幹部の麻生副総裁と茂木幹事長について。
35年前の1989年に作られた自民党の政治改革大綱には、「自民党幹部は派閥を離脱する」という要件が明記されていることを引き合いに、岸田首相を追及した。

立憲民主党 長妻昭政調会長:
派閥のトップに幹事長、副総裁はいないのかというと、茂木さんと麻生さんが該当する。2人に派閥を離れてくれという勧告、指示はしませんか?
岸田首相:
いわゆる派閥を完全解消すれば、党役員あるいは閣僚の派閥離脱、これは事実上達成できているものであると認識をしています。

岸田首相は、麻生派と茂木波が存続しているにもかかわらず、党幹部の派閥離脱は事実上達成できていると強調した。
こうした中、岸田政権に新たな問題が発覚。

旧統一協会への解散命令を請求した文部科学省の盛山正仁大臣が、教団の友好団体から選挙応援を受けていたことが明らかになったのだ。
立憲民主党 山岸一生議員:
このような大臣の下で解散命令請求、今後の裁判、政権として責任を持って進めていけるのか。総理、更迭なさるべきではありませんか?
岸田首相:
自ら説明責任は果たしていただきたいと思いますが、引き続き職責を果たしてもらいたいと考えております。
盛山文科相を更迭しない考えを示した岸田首相。野党は、7日も厳しく追及していく方針だ。
(「イット!」 2月6日放送より)