裏金事件で揺れる自民党。今度は麻生太郎副総裁の発言が物議を醸している。
「新しいスター」とも発言
「このおばさんやるねと思いながら。そんなに美しい方とは言わんけれども」
麻生氏が1月28日、地元の福岡・芦屋町で行った講演で「おばさん」と呼んだのは、岸田政権の上川陽子外相。

自民党 麻生副総裁:
今の外務大臣はカミムラ陽子。女性ですよ。このカミムラ陽子は大したもんだぜ、これは。
上川外相を2回にわたり「カミムラ」と呼び間違えた麻生氏は、続けて上川外相の外交手腕をこう評価した。

自民党 麻生副総裁:
俺たちから見えても「ほ~このおばさんやるね」と思いながら。この間、ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども。外交官の手を借りなくて「私がやるからいい」って、自分でどんどん会うべき人たちは、自分で予約を取っちゃう。あんなことできた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね。

最後は上川外相を「新しいスター」と持ち上げたが、“麻生節”とも言われる表現で容姿に触れたことに、ネット上では「普通にセクハラでは?」「早く引退しろ」などと批判の声が殺到した。

また野党からも…。
立憲民主党 塩村文夏参院議員:
今の令和の時代の永田町で、ふさわしくないと明らかに思います。派閥のトップとしては、私は問題があるんじゃないかなと。

上川外相は29日午後3時半過ぎ、外務省で安全保障の分野に女性の意見を取り入れるため、新しい作業部会を立ち上げた。麻生氏の発言をどう受け止めたのか。

「昔はもっとひどいこと言われたもの。麻生先生は何をたくらんで、私の名前なんて挙げたのかしら?」
上川外相は周辺にこう話し、笑っていたという。

しかし、身内となる自民党の女性議員からは「国民が抱く自民党のイメージそのものです」「ルッキズム(外見重視)そのものだよね」と厳しい声も上がっている。
(「イット!」1月29日放送)