1月24日、午前9時頃、愛知県から兵庫県を通る名神高速道路で、大型トラックなどが雪にはまり立ち往生が発生しました。
今シーズン最強寒波の影響で、岐阜県関ケ原町では、6時間降雪量が49センチと観測史上1位の大雪となりました。

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関ヶ原インターチェンジ付近では、上りでおよそ5㎞、下りで6㎞ほどにわたってトラックなどが立ち往生。身動きが取れない事態になりました。

立ち往生に巻き込まれたドライバーに家族からメッセージが

めざまし8は、立ち往生に巻き込まれだドライバーを取材。時間がたつにつれ勢いを増す雪…
その中で身動きが取れない恐怖を語ってくれました。

ドライバーの男性:
立ち往生までは、いままで経験はなかったです。まさかこんな事になるなんて思ってなかったので(食料は)何も持ってなくて…。

――飲料も食べ物もって感じですか?
ドライバーの男性:

はいそうです。飲み物も飲んじゃったのでないですね。

この男性を取材したのは、発生からおよそ5時間後の、午後2時ごろ。
この時点で、飲み物や食料などは何もない状態だったといいます。

さらに、心配なことが…。

ドライバーの男性が撮影した動画に映し出されていたのは、ガソリンメーター。

残りが半分ほどになったガソリン
残りが半分ほどになったガソリン

午後6時を過ぎた時点で、半分近くになっていました。

ドライバーの男性:
明日の朝まで持つんかなってちょっと心配が出てきましたね。時々、エンジンを止めて燃料を減らさないようにと思ってたんですけど、やっぱりちょっと寒いんで、エンジンをかけちゃいますね。

そんな中、ドライバーの男性のもとには、家族から心配するメッセージが。

妹:
おんちゃん食料とか持っとん?

母:
暖は取れてんか ガソリンは持ちそうか?今夜も大雪の予報やで一人何やろ 夜は長いけど頑張るしかないなぁ。

ドライバーの男性に送られたメッセージ
ドライバーの男性に送られたメッセージ

先の見えない中、極寒の地に取り残される不安…。
こうした環境のなか、1歳と5歳の男の子を含む3人が体調不良を訴えて病院に搬送されました。
さらに、この立ち往生は、遠く離れた人たちの生活にも影響を与えているとみられています。

物流にも影響が…配送のトラックも立ち往生

24日、ヤマト運輸が発表したのは、荷物の配送などの遅れです。

実際、立往生した人の中には、配送に出た直後に立ち往生に巻き込まれたトラックドライバーの男性がいました。

トラック運転手:
(立往生から)もう11時間以上とか、それぐらいになると思いますね。
不安っていえば、不安ですけど、仕方ないと言えば、仕方ないんで…。

このトラック運転手は、これまでにも何度か立ち往生に巻き込まれたことがあるといいますが…。

トラック運転手:
雪の方はずっと止みません、車も全く動いていません。食料や飲み物に少し不安があります。お茶の方も残り半分ぐらいしかないので、少し食べていいのかわかりませんがここに積もった雪を水分補給のつもりで少し食べようと思います。

すると、その2時間半後でした。

NEXCO中日本の職員
NEXCO中日本の職員

現場に、NEXCO中日本の職員が到着、水と食事を配ってくれました。

水と食事を配るNEXCO中日本の職員
水と食事を配るNEXCO中日本の職員

職員:
お世話になっております。いまちょっと水と食事配っておりますので。

トラック運転手:
はい、ありがとうございます。

職員:
すいません、ご迷惑をおかけします。

トラック運転手:
はい、ありがとうございます。どんな感じですか?もう当分はアカン感じですか?

職員:
いま関ケ原をなんとかぬけて、反転してもらって

トラック運転手:
関ケ原でUターンして名古屋の方に逃げろっていうことですね

職員:
名古屋まで行けない、大垣で一回降りてもらうかもしれない。

トラック運転手:
大垣で一回、降りなダメですか・・・

支給された水と食事
支給された水と食事

トラック運転手:
(こちらが)支給されたものです、ありがとうございます。
(めざまし8 1月25日放送より)