れいわ新選組の山本太郎代表は17日、記者会見を開き、自身の能登半島地震の被災地訪問に対し批判が出ていることについて反論した。

視察を見合わせた他党からの批判については「ばからしい」と一蹴し、炊き出しのカレーを食べるなどしたことへの批判の声については、カレーは夜9時ごろにNPOから食べるように勧められたものだとして、「被災者やNPOの方も食べ終わられていた。断る理由はない」などと反論した。

山本氏は会見でカレーに関する批判の声について問われると、まず「何かしら議論が生まれる事は、それはそれでいいと思っている。ただし、私がカレーを食べたのは夜9時とかの時間帯だ。つまり全体の配食が終わって、NPOの方々もみんな食べ終わられた後の本当に残りのものだった」と説明した。

その上で「私たちも自己完結なので、滞在している間に摂取する食料は持っていたが、NPOの方々が炊き出しをして美味しいものを作ったから、最後に食べてってよというようなことに関して断る理由はありません」と述べた。

さらに「非常に混乱した中で、物資も乏しい中で作ってくださったカレーというのは、普段食べるカレーの何万倍もおいしいものだった。そういうものを食べながら今日はどこを回りましたかとか、そこで行われるコミュニケーションは情報を手に入れる上でも、非常に重要な部分を占めると思う」と意義を語った。

また「山本太郎のカレーごときでこれだけ炎上する話なんだから、この先、自治体職員が炊き出しを食べたとか応援の職員たちが何かしら食べたということに対して炎上する余地はある」と指摘し、「私はたたかれても別にいいが、実際に支援をされている方々だったり、応援に入られている方々に関しても、そのような気遣いをしながら活動をしなきゃいけないというストレスを与えるべきではない」と述べた。

また、記者から、れいわ新選組などを除く主要な与野党の6党首が被災地には行かないと申し合わせをしていた状況下での訪問について、一部の議員から「迷惑系議員」などといった非難が出ていることについて問われると「本当に馬鹿らしいなと思う。国会議員という仕事は何なんだってことを考えた時に、そんな言葉出てくるはずない」と一蹴した。

さらに、6党首が被災地訪問の申し合わせをした際には自身は既に被災地に向かっていたと説明し、「何を訳のわかんないことを勝手に言っているんだということだ」と反論した。

また、首相の視察は発災の翌日に上空からでも行うべきだったと指摘した上で、「国会議員という仕事に関して、ユーチューブ配信者と同じような並びで比較する社会的風潮は、かなりおかしな状況だ。誰も入るなと言ったら、記者の皆さんはどうするのか。現地の状況を一刻も早く社会に伝える使命を国会議員も同じように持っている。現地の状況、政治によって足りないもの、行政によって漏れているものに関して、一刻も早く国会に届けたりとか、様々なことをやらなきゃいけない。だから仕事として当たり前のことをやっただけだ」と強調した。

政治部
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