国会議員の現地視察の自粛を申し合わせていた地震発生4日後に能登半島地震の被災地に入り、さらに避難所で炊き出しのカレーを食べたことをSNSに投稿し批判を浴びていた、れいわ新選組代表の山本太郎参院議員が17日午後、会見を行った。

レンタカーで石川・能登町の町役場へ

れいわ新選組代表・山本太郎参院議員:
今応援に入られている方々に対しても、当然これはあったかい食事が提供されなきゃダメですよ。山本太郎のカレーごときで、これだけ炎上する話なんだから。

17日午後、会見するれいわ新選組代表・山本太郎参院議員
17日午後、会見するれいわ新選組代表・山本太郎参院議員
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山本太郎氏は、訪問した被災地の避難所で炊き出しのカレーを食べたことをSNSに投稿。

訪問した被災地の避難所で炊き出しのカレーを食べたことをSNSに投稿
訪問した被災地の避難所で炊き出しのカレーを食べたことをSNSに投稿

これに対し、ネット上で「被災地の貴重なカレーを食べるな」などの批判を浴びていた。

「カレーは残りの物だった」と説明する山本太郎氏
「カレーは残りの物だった」と説明する山本太郎氏

れいわ新選組代表・山本太郎参院議員:
私が食べさせていただいたカレーというのは、夜9時ぐらいとかそんな時間帯ですから。つまり何かといったら、全体の配食が終わってNPO(民間非営利団体)の方々もみんな食べ終わられた後の本当に残りの物だったんですね。

独自の主張を繰り返し、国会を騒がせてきた山本太郎氏。

地震発生から4日後の5日、レンタカーで被災地、石川・能登町の町役場に入ったことをSNSで報告。

一方、岸田首相はこの前日の4日、物資の輸送ルートを確保するため、不要不急の車での移動を控えるようSNSで呼びかけたほか、 国会では、れいわ新選組などを除く与野党6党が、国会議員の現地視察の自粛を申し合わせていた。

山本太郎氏は、17日午後4時半過ぎの会見で「本当にばからしいなと思いますね。私は自分がやるべきことをやっただけ。それ以上でも以下でもない、そんな感じです」と語った。

被災地では車中泊で過ごし、避難所での食料の課題などを訴えた
被災地では車中泊で過ごし、避難所での食料の課題などを訴えた

被災地訪問について、山本氏は自身のSNSにNPOのテント設営を手伝う写真も投稿。被災地では車中泊で過ごし、避難所での食料の課題などを訴えた。

こうした中、物議を醸したのが「彼らの晩ごはんの炊き出しに誘われ凍える寒さの中、カレーをいただく」という文章だ。

山本太郎氏のXより
山本太郎氏のXより

NPO職員に誘われ、炊き出しのカレーを食べたことを報告。

ネット上では批判の声が上がる
ネット上では批判の声が上がる

ところがネット上では、被災地での炊き出しを食べたことに対し、「誘われても食べたらダメ」などと批判の声が上がった。

被災者からは様々な声

17日も炊き出しが行われている能登町の町役場。被災者は山本氏の行動をどう思っているのか。

被災者は「(5日は)食べ物等が厳しい状況だったので、被災者のための食事を食べるのはいかがなものかなと思います。パフォーマンスじゃないですか」と、否定的な声がある一方で「被災している人がどんなものを食べているとか、発信してくれるのは、まあまあありがたいというか。現状はやっぱり知ってもらいたいというのはあるので」と話す人もいた。

山本氏は視察の意義を強調
山本氏は視察の意義を強調

山本氏本人は、17日の会見で「『おいしいものを作ったから、これを最後に食べていってよ』というようなことに関して、これは断る理由はありません。普段食べるカレーの何万倍もおいしいものでもありました。そういうものを食べながら、情報を手に入れるということの上でも非常に重要な部分を占めると思います」と強調した。
(「イット!」1月17日放送より)

<フジネットワーク サザエさん募金>能登半島地震救援

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