9教科で不適切授業…卒業生にも回復措置へ
国立奈良教育大学附属小学校で履修漏れなど不適切な指導が常態化していたことについて学校は児童に対して回復措置を行うと明らかにした。

奈良教育大学附属小学校によると3年生から6年生まで必修とされている習字の授業が行われていないなど国語・社会・理科など9教科で未履修や授業時間の不足・指導の年次違いが常態化していた。

また、一部の教科では国の教科書検定で認められた教科書を十分に使わず「独自のプリント」などが用いられていたという。

「教員が校長の意向に協力的でなく…」
不適切な指導が起きた要因として職員会議を「最高議決機関」と位置づけるなど教員が校長の意向に協力的ではなく、ガバナンスが不十分だったとしている。

奈良教育大学宮下俊也学長は17日行われた会見で「国立大学附属学校として、国民からの信頼を裏切ることになり、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

学校は今後、在校生と卒業生に対して回復措置を実施するとしている。
(関西テレビ)