カキやレモンなど広島産の食材を使って、ひと工夫凝らしたおみやげ商品の販売会が広島駅ビルで行われている。中には、レモン果汁を小さなビーズ状に固めた調味料など、ヒットを予感させる商品も登場している。

広島の中小企業を応援 パッケージやPR方法にもこだわる

この販売会は、広島産食材で商品開発を目指す中小企業を支援しようと、ひろしま産業振興機構が主催。

JR広島駅ビル
JR広島駅ビル
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カキやレモンを活用した10の事業者の新たな「広島みやげ」が、JR広島駅の駅ビル「ekie」で2月15日までの期間限定で販売されている。

今回の販売会は商品の味だけでなく、大手百貨店でバイヤー経験のある専門家などから、パッケージやPR方法についても指導を受け、試行錯誤を重ねてきた、その成果の発表会でもある。

噛むとレモン果汁が広がる“魔法の小粒”

尾道市の食品加工会社が手掛けたのは、「瀬戸内レモンジュエリー」

地元の瀬戸田産レモンのエキスをビーズ状に凝縮し、スイーツや料理にトッピングすることで味や香りのアクセントとして楽しめる。

ビーズ状の小粒を噛むと、レモン果汁が口に広がる。

ハンドベル 岡田祥嗣社長:
もともと2年前に開発した、まったく新しいレモンの調味料です。今回は販売方法についてご支援いただきました

当初は爽やかな印象を打ち出していたが、商品の特徴を際立たせるため、チラシの背景を黒に変更、ジュエリーというネーミングのように高級感漂う宝石の展示をイメージした。

ハンドベル 岡田祥嗣社長:
ここで手に取ってくださる方々が、どういう反応をしていくのか、それも勉強していきたい

埋もれた逸品の発掘につなげる

ひろしま産業振興機構 上田ちなみ主任:
広島の新しいみやげとして定着して、広島といったらコレというものが新しく生まれてくれたらいいなと思います

取材した青坂記者によると、事業者にとっては、売り場スペースを確保するのが難しい広島の陸の玄関口「広島駅」のみやげ物店で、今回のようなテスト販売ができるのが大きな魅力だという。

また、今回紹介した瀬戸内レモンジュエリーを製造する会社では、今後の商品開発で高級感を打ち出すなど、PR方法によっては価格の引き上げも検討できるというのが大きな学びになったということだ。

この販売会は2月15日まで開催され、JR西日本のオンラインショップからも購入可能。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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