自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る事件を受けた自民内の改革論議について、公明党の山口代表は12日、「派閥ありきの議論ではなく、国民の厳しい目を意識して、議論を深めてほしい」と注文をつけた。
熊本市での会合で挨拶した山口氏は、自民党の「政治刷新本部」で始まった改革論議に触れ、「派閥のあり方も一つのテーマとなっている。国民が関心を持っているのは、派閥の弊害と言われてきたものだ」と述べた。
そして、「無派閥で活躍している自民党の議員もいるし、総理経験者もいる」と指摘し、「派閥ありきの議論ではなく、国民の厳しい目を意識して、議論を深めてほしい」と求めた。
一方、公明党が検討している政治改革案についても言及し、
①政治資金パーティー券を購入した人の氏名などを収支報告書に記載する基準を20万円から5万円に引き下げる
②パーティー券の購入は原則、口座振り込みのみ
③政策活動費の使途公開の義務化
④会計責任者だけではなく政治家も罰則を受ける連座制の強化
などを盛り込む方針を明らかにした。
改革案は、来週にも党内手続きを経て、了承される見通し。
山口氏は、「透明化を進める流れと制裁の強化で再発防止する。できるだけ早く国会で合意を作り出し、国民の信頼を回復していくことが大きな課題だ」と述べた。