マイページ
「ママ、かゆい…」地震でやけど負った5歳男児が死亡 医師に“入院できない”と告げられ…「守ってあげられとったら」母の悲しみ癒えず|FNNプライムオンライン
イット!

「ママ、かゆい…」地震でやけど負った5歳男児が死亡 医師に“入院できない”と告げられ…「守ってあげられとったら」母の悲しみ癒えず

Google ニュース プリファードソース

能登半島地震による揺れでやかんの熱湯がかかり、やけどを負った5歳の男の子が、入院できずに亡くなった。母親が取材に応じ、悲痛な胸の内を明かした。

「入院させてもらえたら…守ってあげられとったら…」

布団の上に寝そべる男の子。

地震の揺れでやかんの熱湯がかかり、やけどを負ったものの、入院できずに亡くなった中川叶逢(かなと)ちゃん(5)をとらえた最後の動画だ。

「ママ、かゆい。あつい……」と母親に訴える叶逢ちゃん
「ママ、かゆい。あつい……」と母親に訴える叶逢ちゃん
この記事の画像(14枚)

動画には、「ねぇ、ママ。かゆい。あつい……」とつらそうな表情を見せる叶逢ちゃんに、母・岬さんが「かいたらダメ」と優しく声をかける様子が記録されていた。

叶逢ちゃんの母・岬さん:
入院させてもらえたら、もしかしたら何か変わったかなという気持ちと、守ってあげられとったら生きとったんかなとか……。

もう帰らない我が子との思い出が詰まったスマートフォンを手に、母・岬さんが取材に応じ、悲痛な胸の内を明かした。

叶逢ちゃんの母・岬さん:
この前まで、何色のランドセルがほしいって話しとったところやったんで、もう一回聞こうと思ってたんですけど、聞くこともできなくなっちゃったので……。

「やけどは軽傷でも重傷でもない。入院はできない」

元日の夕方、2人は最大震度7を観測した石川・志賀町の親戚の家にいて、石油ストーブの上で餅を焼いていた。しかし、大きな揺れでストーブの上のやかんが倒れ、叶逢ちゃんに熱湯がかかった。

やけどがお尻や両足など広範囲に及んでいたため、岬さんはすぐに救急車を呼んだが、地震直後の混乱で来てもらえなかったという。

やけどはお尻や両足など広範囲に及んでいた
やけどはお尻や両足など広範囲に及んでいた

その後、叶逢ちゃんは病院に搬送されたが、診察した医師からは「やけどは軽傷でも重傷でもないから、入院はできない」と、思わぬ言葉が告げられた。

叶逢ちゃんの母・岬さん:
診察した日は(病院の)ロビーで寝たっていうか、泊まらせてもらったんですけど、その間はもう「痛い」とか「かゆい」とかも言っていて……。

入院することができず、自宅に戻らざるを得なかった叶逢ちゃん。3日朝に39度の高熱が出たため、翌日、診察を受けた病院に行った。しかし、この時も「熱があるので、集中治療室に今は入れない」と言われて待たされたという。

叶逢ちゃんは、地震発生から4日後に亡くなった
叶逢ちゃんは、地震発生から4日後に亡くなった

叶逢ちゃんの母・岬さん:
顔(色)も変わってて、そのまま集中治療室で処置してもらったけど、次の日に亡くなってしまった。

叶逢ちゃんが息を引き取ったのは、地震発生から4日後の5日午前11時過ぎだった。

近くにいても「ママどこ?」と…

明るく元気な子だったという叶逢ちゃん。将来はヒーローのような人を守る仕事がしたいと話していたという。

明るく元気な叶逢ちゃん。ヒーローのような人を守る仕事がしたいと話していたという。
明るく元気な叶逢ちゃん。ヒーローのような人を守る仕事がしたいと話していたという。

叶逢ちゃんの母・岬さん:
消防士とか救急隊員とか自衛隊とか、そういう仕事をしたいって言ってましたね。警察官とか。

岬さんは、最愛の息子と交わした最後の言葉を涙ながらに明かした。

叶逢ちゃんの母・岬さん:
「抱っこして」とかですかね。もう4日から、結構私のことがわからん状態だったんで、近くにいても「ママどこ?」とか。「ママここにおるよ」って言っても私のこと見えてない感じで、あんまり会話が成り立ってなかったですね。最後は私の存在が見えてなかったです。

地震によって失われた尊い命。母親の悲しみが癒えることはない。
(「イット!」1月11日放送より)

<フジネットワーク サザエさん募金>能登半島地震救援

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(14枚)
  • 1
  • 2
関連記事
【よく一緒に読まれている記事】
息子の作ったおせちを家族で食べるはずが…能登半島地震で家族・親族10人死亡 一人残された父「あいつらのためにも絶対にあきらめない」
息子の作ったおせちを家族で食べるはずが…能登半島地震で家族・親族10人死亡 一人残された父「あいつらのためにも絶対にあきらめない」
イット!の他の記事
中村ゆりさんが患った直腸がんとは 若年患者は年間3000人超 「痔だと思っていたら…」血便・便秘など初期症状に注意
中村ゆりさんが患った直腸がんとは 若年患者は年間3000人超 「痔だと思っていたら…」血便・便秘など初期症状に注意
ライフ
住宅街に27匹以上のサルの群れ出没 島根から鳥取へ移動か 各地で目撃相次ぐ 専門家「背中を見せずゆっくり離れて」
住宅街に27匹以上のサルの群れ出没 島根から鳥取へ移動か 各地で目撃相次ぐ 専門家「背中を見せずゆっくり離れて」
社会
「人生で初めてAIが面接に来た」就職志願者の不自然な受け答え AIによるなりすましか 専門家は北朝鮮関与の可能性も指摘
「人生で初めてAIが面接に来た」就職志願者の不自然な受け答え AIによるなりすましか 専門家は北朝鮮関与の可能性も指摘
社会
東京・北区のマンション高層階から5歳男児が転落し死亡 目を離したわずかな時間に何が、ベランダから転落か
東京・北区のマンション高層階から5歳男児が転落し死亡 目を離したわずかな時間に何が、ベランダから転落か
社会
一覧ページへ
×