財務省が発表した国際収支統計によると、日本が貿易や投資でどれだけ稼いだかを示す11月の経常収支は1兆9256億円の黒字だった。
黒字は10カ月連続で、黒字額は前の年の同じ月と比べて1533億円増え、比較可能な1985年以降、11月としては過去最大となった。
エネルギー価格の下落などで、貿易赤字が縮小しているうえに、サービス収支が247億円の黒字と、4カ月ぶりに赤字から転換した。
海外での投資の利子や海外子会社から受け取る配当金などの第1次所得収支の黒字額は、前の年の同じ月より7392億円減ったものの、2兆8949億円と、11月として過去2番目の高い水準となっている。