ことし、プロ野球の広島カープに入団する大分市出身の常廣羽也斗投手。年末、古里である大分に帰省し母校で後輩にエールを送った。そんな常廣投手に、ルーキーイヤーを迎える2024年の目標を聞いた。

懐かしい母校のグラウンドを訪問

「4年ぶりぐらい。めちゃくちゃ懐かしい」
大分舞鶴高校のグラウンドを懐かしんでいるのはプロ野球の広島カープに入団する大分市出身の常廣羽也斗投手。去年の年末、母校を訪れた。

懐かしいグラウンドで「自分の環境はいろいろ変わったが舞鶴高校は変わってないというか、そういう意味で安心感がある。当時を思い出す」と話す常廣羽也斗投手。

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常廣投手は大分舞鶴高校を卒業後、青山学院大学に進学。最速155キロのストレートや切れのあるフォークを駆使し、去年6月に行われた全日本大学野球選手権大会の決勝では相手から10個の三振を奪ってMVPに選ばれた。

「全日本選手権では相手との勝負に集中できて、結果、日本一になれたりとか自分の心の持ちようとか調子が悪い時にどうすればいいかとか、そのようなことを学べた1年だった」(常廣羽也斗投手)

広島が1位指名「新人王目指す」

そして去年10月のプロ野球ドラフト会議で楽天と広島から1位指名を受け、広島が交渉権を獲得。憧れのプロへの扉を開いた。

入団会見では背番号「17」番が発表され、「先発ローテーションを1年間守れるピッチャーになっていきたい。自分のできることをして最終的に新人王を目指せるように頑張っていきたい」と意気込みを語った常廣投手。

大学卒業を前に7日には早速球団の寮に入寮、8日からはほかの新人選手とともに自主トレをスタートさせている。

大分舞鶴から初のプロ野球選手に

大分舞鶴高校から初のプロ野球選手となった常廣投手。
年末、母校では甲子園を目指す後輩たちにエールを送っていた。

「何かに全力になれることは大切だと思う。舞鶴高校には、そういう環境が揃っていると思うので、今のまま何かに全力に取り組んでほしいというのが一番の思い」と後輩への思いを話してくれた。

後輩の大分舞鶴高校の若杉悠諒主将は「これから常廣さんを目標にして練習に励んでいきたい」と話していた。

年末には舞鶴OBを中心に激励会も開かれた。同級生など約200人が駆け付け、温かく力強い応援に常廣投手も励まされた様子だった。
忙しい日々の中の帰省だったが、地元は安らげる場所だと改めて感じたようだ。

「東京にいると高い建物があって山を見たりする機会がないが、大分帰ったらどこに行っても山があるなという感想で改めて落ち着く場所だと感じる」(常廣羽也斗投手)

ルーキーイヤー ことしの目標は?

ルーキーイヤーを迎えることし、どんな年にしたいか目標を聞いてみると…

「『勝』という字を書いた。やはりこれから勝負の世界で何においても勝ち負けが問われる世界なので、勝たないといけないということに変わりはないので『勝』という字を書いた。2023年の1年のような成長する姿というのをファンの皆さんに見せていけたらいいなと思っている」

(テレビ大分)