こめかみを挟む部分である「テンプル」が折れてしまった際も、ようじで補強してセロハンテープで固定して処置してほしい。なお、基本的に接着剤での処置はNGだという。

「本来はメガネ屋に行くのが正解ですが、なかなかいけない場合はこの応急処置を参考にしてください」とのことだ。災害時に限らず、日常でもしメガネが壊れてしまった場合も参考になりそうだ。
投稿でも「私のように眼鏡手放せない人にとってはとてもありがたい情報なのです。感謝m(_ _)m」「メガネ壊れて困ること多々あるので本当にありがたいです」という感謝のコメントが多く寄せられており、いいねが2万4000以上つくほどの話題となっている(1月10日時点)。
レンズに接着剤がついたらほぼ復旧不可能
「テンプルが折れてしまった」「レンズが取れてしまった」となると、すぐにくっつく接着剤を使いたくなるが、それは絶対NGとのことだ。
なぜなのだろうか?他にも応急処置でしてはいけないことはあるのだろうか? 坂田店主に話を聞いてみた。
ーーなぜ、ようじやセロハンテープがいいの?
ようじやセロハンテープのやり方を紹介したのは、元に戻しやすいからなので、緊急時は別のものを代用しても構いません。
ようじでなくても問題ありませんが、金属など硬すぎるものだとネジ溝を潰してしまう可能性があるので、できれば避けた方が良いと思います。テープもセロハンテープでなくても構いませんが、あまり強力すぎると剥がしにくく、剥がす際にコーティングまで取れてしまう可能性もあります。

ーー接着剤がダメな理由は?
接着剤はそもそもメガネのような細くて負荷がかかる部分に付きにくいというのもありますが、一番はフレームやレンズにつくと表面が変化してしまい、元に戻しにくくなるからです。特にレンズに接着剤がついてしまった場合ほぼ復旧不可能です。
接着剤が付いてしまったメガネを修理する際、一番に行うことは「接着剤を剥がすこと」です。上手く剥がせたとしても、溶かし合わせて綺麗に直す「溶着」がしにくくなり、破断面も合わなくなるので修理強度が落ちます。修理出来たとしても接着剤が付いてしまった部分はキレイに直らない場合が多く、目立ちます。もし修理を前提で考えるのであれば接着剤は使わないで頂けたらと思います。