1月1日午前、皇居では天皇皇后両陛下が新年の挨拶を受けられる「新年祝賀の儀」が行われ、愛子さまは新年行事で初めてティアラを着用された。
黒田清子さんから借りたティアラ
午前11時過ぎ、両陛下は、ローブデコルテに勲章、ティアラを身に着けた長女の愛子さまや秋篠宮ご夫妻、次女の佳子さまなど皇族方と、宮殿で「新年祝賀の儀」に臨まれた。

「新年祝賀の儀」は陛下の国事行為で、三権の長などから挨拶を受けられた。
コロナ禍では、両陛下のお気持ちでで女性皇族のティアラ着用は控えられていたが、今年は4年ぶりに女性皇族方がティアラ姿で並ばれた。

愛子さまは2021年12月の成年皇族としての儀式の際にティアラ姿を初めて披露したが、新年行事でティアラを身につけられるのは初めて。

愛子さまのティアラは、陛下の妹で、愛子さまにとっては叔母にあたる黒田清子さんから借りたもので、コロナ禍での国民生活を慮って新調されなかった。
陛下は「新しい年を共に祝うことを誠にうれしく思います。年頭に当たり国民の幸せと国の発展を祈ります」と述べられた。
「新年祝賀の儀」は終日続き、日本に駐在する外国の大使などからも、挨拶を受けられた。
悠仁さまは和服姿でご挨拶に
これに先立ち、午前9時半頃、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまは、姉の佳子さまとともに、両陛下への新年の挨拶のため和服姿で皇居を訪れた。

また悠仁さまは午前10時半過ぎには、上皇ご夫妻への挨拶のため、お住まいの仙洞御所を訪問された。

現在17歳で高校2年生の悠仁さまは、2024年9月に18歳の成年を迎えるため、未成年皇族としての挨拶は今回が最後となる。来年2025年の新年には、高校3年生で学業優先ではあるが、成年皇族として一部の儀式に出席される可能性もある。

また愛子さまも、午後1時前に上皇ご夫妻のお住まいに向かい、集まった人たちに笑顔で手を振られた。その後愛子さまはお住まいの御所に戻り、夕方両陛下と共に側近職員などから挨拶を受けられる。
明日は一般参賀
あす1月2日には、「新年一般参賀」が、事前の申し込みや抽選を行わない形で行われる。女性皇族は一般参賀には「デイドレス」と呼ばれるロングドレスで出席されることになっている。

学業優先のため、宮中行事に出席される機会が少ない愛子さまのロングドレス姿は、2023年のお正月以来、約1年ぶり。ティアラの着用は無いが、直接お姿を見られる貴重な機会であり、多くの人が皇居を訪れることが予想される。