7つの市と町に一時、大雨特別警報が出た熊本県。
各地で被害が相次ぎ、人的被害も出ています。
11日午前7時、上熊本駅の近くでは普段なら市電が走る大通りが完全に冠水し、車が4台水没していました。
線状降水帯の発生で記録的な大雨となった熊本県。
発表されていた大雨特別警報は午後、警報や注意報に切り替えられました。
しかし、平年の8月1カ月分の雨量を上回る大雨によって土砂崩れや冠水の被害が相次いだほか、人的被害も出ています。
熊本・甲佐町では午前4時過ぎ、親子4人が車で避難途中に土砂崩れに巻き込まれ、母親と4歳と1歳の子どもは救助されましたが、50代の父親が行方不明になりました。
その後、倒壊した建物の内部で男性が心肺停止の状態で発見されたということです。
八代市千丁町では用水路に乗用車が転落。
高齢とみられる女性が救助されましたが、その後死亡が確認されました。
警察が身元の特定を進めるとともに今回の大雨との関連を調べています。
また美里町では午前3時ごろ、住宅に土砂が流れ込み住人の男性が取り残されました。
消防によりますと、昼前には家の中に取り残された60代の男性を救助し、命に別条はないとみられています。
九州北部では、大雨のピークを越えても河川の増水やはん濫、土砂災害などに警戒が必要です。