熊本県が2034年度の開業を目指している空港アクセス鉄道について、建設にともなう周辺環境への影響を調べる「環境アセスメント」の第1段階の手続きが始まり、専門家らが現地を視察した。
2027年度の着工へ「環境アセス」実施
空港アクセス鉄道は、JR豊肥線の肥後大津駅から熊本空港までを結ぶもので、2027年度の着工に向けて現在、環境への影響を調べる「環境アセスメント」の準備が進められている。

12月25日には、大学の教授らでつくる熊本県の「環境影響評価審査会」の委員らが現地を視察。

大津町役場の屋上では、肥後大津駅や豊肥線の線路を眺めながら、県の担当者から計画の説明を受けていた。
4段階中 最初の「配慮書」を公表中
「環境アセスメント」には、事業実施までに、大きく分けて4つの段階がある。

現在はその第1段階で、騒音や振動など配慮を検討すべき項目をまとめた「配慮書」を12月に熊本県が公表。大津町など周辺4町村の役場のほか、県庁や県のホームページで2024年1月16日まで縦覧が行われている。

県によると、今後は審査会や一般から寄せられた意見をもとに、具体的な調査の方法などを決めていくということだ。
(テレビ熊本)