街がクリスマス一色になる12月24日、幸せムードいっぱいの中、SNS上は一転、悲痛な声であふれていた。

「高島屋で注文したケーキがぐちゃぐちゃに崩れていました…。楽しみにしていたのに非常に残念です…」
「母が高島屋でケーキ頼んだって言ってたからまさかと思って確認したけど……うちもでした……楽しみにしてたのに……」

相次いだのは、オンラインで購入したクリスマスケーキがぐちゃぐちゃに崩れて届いたという報告だ。“クリスマスの悲劇”に、SNSでは「かわいそう」「スカスカおせちを思い出した」といった声もみられた。

一時、SNSのトレンドワードランキングも賑わせた「高島屋ケーキ」。一体何が起こったというのか。

見た目は「ドロドロ」、中は「凍っている感じ」

実際に崩れたケーキが届いたという、愛知県在住の女性に話を聞くことができた。

愛知県在住の女性(35):
去年も同じケーキ屋さんで、今年も同じところで注文してみようとなって。みんなけっこう楽しみで、それなりの値段も払うし、1個6000円ぐらい。

クリスマスと共に、7歳の長女と、母の誕生日も祝う予定だったという。女性の母親も落胆を隠せない。

誕生日を兼ねてのクリスマス会だったが…
誕生日を兼ねてのクリスマス会だったが…
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女性の母親:
孫が誕生日だったし私も誕生日だったし、誕生日をかねてのクリスマス会だったので。楽しみにしていたんですよ。テーブルに出して、箱を開けたら『あれ?』って…。『何これ、崩れている』って。

ホームページの説明には「冷凍便でお届け」とあった
ホームページの説明には「冷凍便でお届け」とあった

問題のクリスマスケーキは、高島屋のオンラインストアで限定販売された「クリスマス ストロベリーフリルショートケーキ」。ホームページの説明には、「冷凍便でお届けします。解凍まで時間がかかりますのでご注意ください。北海道産生クリームをきれいなフリル状に絞り、天面にはスライスした苺を丁寧に盛り付けました」とあった。見た目も美しい苺のショートケーキで、値段は5400円(税込み)だ。

実際に届いたケーキ(視聴者撮影)
実際に届いたケーキ(視聴者撮影)

ところが実際に届いたケーキは…

愛知県在住の女性(35):
見た目は雪崩(なだれ)ていたから、ドロドロっていうか。写真通りな感じで崩れていたんですけど、中はちょっと硬かった。まだ凍っている感じだった。

女性の母:
見た目がもう、食べたいという意欲がなくなりますよね、あれじゃ。

長女(7):
つぶれていた!端っこに寄りすぎていた。

また、別のケーキ購入者からはこんな報告があった。

別のケーキ購入者:
11月末に高島屋のオンラインストアより注文しました。とりあえず冷蔵庫に保管したままですが、『なにかの拍子に解凍したものが再び冷凍されたのでは』という投稿を多く見たので、残念ですが手を付けずにこのまま処分するつもりでおります。

高島屋は謝罪も…購入者は「ショック」

高島屋によると、ケーキは、9月20日から12月9日までの間の受付で、クリスマス特集商品として販売。2900個を売ったという。問い合わせは23日から相次ぎ、24日午後1時の時点で約220件にのぼり、破損があったのは特定のエリアの商品ではなかったという。

ケーキを販売した高島屋は公式サイトで、「このたび、当社オンラインストアにてご注文いただきました〈レ・サンス〉ストロベリーフリルショートケーキにおきまして、一部の商品が崩れていたことが判明いたしました。当該商品をお買上げいただきましたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申しあげます」と謝罪コメントを掲載。心あたりのある購入者は問い合わせ窓口に連絡をするよう求めた。

一方、被害にあった購入者は…

愛知県在住の35歳女性の母親:
係員の人に対応しもらって、向こうの人は「すみません、すみません」って。「すみません」って言われましてもね。怒ってはいないですけれど、ショック。「あしたあさってにはもう一回お届けすることができるんですけど」(と言われたが)あしたあさってに届いてもねぇ。「返金かケーキを再送します」ってことだったので、「返金でいいです」と。

別のケーキ購入者:
高島屋さんからはきのう(23日)のうちに、おわびと返金対応についてメールを頂きました。

高島屋は「弊社といたしましては、今後一層の管理体制の徹底に努めてまいる所存でございます。何卒、ご理解を賜りますようお願い申しあげます」として、返金を含め、客の要望に個別に対応し、原因については現在確認中だという。
(「Mr.サンデー」12月24日放送より)