12月15日、東京を中心とする女性脱毛サロン「銀座カラー」が破産。全店の営業を停止しました。
この記事の画像(13枚)新宿の店舗はシャッターが閉じられており、入り口には「12月16日以降、全店について営業を停止させていただきますので会員の皆さまへの施術を行うことはできません」と書かれた張り紙が。
帝国データバンクによると、銀座カラーは、全国に47店舗を展開し、2020年4月期には売上高 約125億円を計上していました。しかし、今回の破産で負債は約58億円。被害者は10万人を超える見込みだといいます。
消えた約38万円 利用者が感じた“異変”
「めざまし8」の取材に応えてくれたのは、銀座カラーを利用していたという愛知県在住の26歳の女性。
女性は2年前に「銀座カラー」と「脱毛し放題」のプランを契約。一括で、約38万円を支払ったといいます。
銀座カラーに通っていた女性:
(銀座カラーから)いまだにメールとか倒産したっていうのが来ていなくて、X(旧ツイッター)でトレンドに入っているのを見て、知って。支払った金額は37万6700円、納得いかないです。金額も金額なので、返ってくるなら少しでも返ってきてほしい。
銀座カラーに入会した理由を聞いてみると…。
銀座カラーに通っていた女性:
有名な見たことある芸能人の方がCMをやっているから、安心していたという部分もありますね。
契約後、3カ月に1度のペースで通っていましたが、今年に入り、不審に思うことがあったといいます。それは、相次ぐ店の閉店と統合でした。
銀座カラーに通っていた女性:
(愛知県の3店鋪のうち)栄店が閉店したんですね、予約が取りづらくなったなぁと思って行ったら、金山店も閉店するっていうこと聞きまして。どう回していくのかなと。
さらに契約に関しても、最近になって、不審に思う出来事があったといいます。
銀座カラーに通っていた女性:
7月に急に、銀座カラーさんから契約書を書かされまして。お知らせはないんですかというふうに聞いたんですけど、そういうのはしていないと。
「脱毛し放題」の契約を新たに更新しなければ、無効になると一方的に伝えてきたといいます。
銀座カラーに通っていた女性:
お金に関しては、もう諦めている部分はあるんですけれども…。
女性は、支払ったお金に関しては、戻ってこないと諦めているといいます。
相次ぐ脱毛サロンの倒産…別のサロンの経営者は
脱毛サロンを巡っては倒産が相次いでおり、9月には、全国に63店舗を展開していた女性専用脱毛サロン「シースリー」の運営会社が経営破綻。負債総額は、約80億円で脱毛サロンの倒産では過去三番目の規模でした。
今回の「銀座カラー」の破産発表を、別の脱毛サロンの経営者はどう受け止めているのでしょうか?
脱毛サロン「MoTeKi」運営会社 土居宏次社長:
シンプルに“またか”というのはありました。急激に脱毛サロンが増えたっていうのはまずあると思います。なので飽和してしまっている。脱毛って経費は少ないんですよ。機械さえ買ってしまえばランニングコストは結構安いですので。
参入するハードルが低いこともあり競合も多く業界は飽和状態だといいます。
脱毛サロン「MoTeKi」運営会社 土居宏次社長:
広告費が高騰し続けていますので、広告費をかけているところは1人の契約に10万から18万ぐらいまでかかってしまっている。それで20万ぐらいの契約を取れたとしても、そこから人件費とか家賃とか払っていくわけですから。相当、自転車操業的に苦しくなってきているんだろうなというのは想像できます。
人気脱毛サロンの突然の破産は、顧客や業界に大きな影響を与えそうです。
(めざまし8 12月18日放送)