大谷翔平選手:
(犬の名前は)“デコピン”っていうんですけど、こっちの人は、発音的に難しいというか。元の名前が“ディコイ”というので、こちらの人に説明するときは、呼びやすい“ディコイ”というふうに紹介しています。

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15日午前8時ごろから始まった、大谷翔平選手のドジャース入団会見。
様々な話題が飛び出す中、元メジャーリーガーで栃木ゴールデンブレーブス所属の川﨑宗則氏に会見の印象ついて詳しく聞きました。

MC谷原章介:
僕が印象に残ったのは、右手でマイクを持っていて良かったなと。手術した右手でもうすでに使っている。ドライスイング、素振りもしているということですが、もうすでに日常生活的には問題ないレベルまで達しているんですかね?

トラウデン直美(左) 川﨑宗則氏(右)
トラウデン直美(左) 川﨑宗則氏(右)

川﨑宗則氏:
そうですね、素振りっていうことを聞いてかなり順調だというイメージですね。結構素振りでも負荷がかかるんですよ。これが安心して振れるということは、かなり順調に回復していると思います。

トラウデン直美:
私はやっぱり「デコピン(犬の名前)」が気になっちゃって、これから飼ってらっしゃる犬にデコピンとつける方が増えそうですね。

MC谷原章介:
デコピンってなんでつけたんでしょうね、ディコイは分かりますけど…。

唐木明子氏:
(英語で)“おとり”って意味だと思うんですよね、一般的なのは。だから前の飼っていた方が、わんちゃんにディコイって名前を付けていたって事ですよね。

トラウデン直美:
わんちゃんが音で聞き慣れているようにという事なのかもですね。

異例の“オプトアウト”の理由

唐木明子氏:
私は、オプトアウト(契約を途中で破棄する権利)がすごく心に残って。
本当に勝ちたいし、勝つために何が必要なのかをすごく真剣に考えたんだなというのを、この発言で思いました。自分がどうするとか、周りにこういうことを要求するというだけでは勝てなくて、誰とやるかってすごく大切じゃないですか。特に球団を運営する人たちがどういう方針を持っていて、どうやって支えてくれて、自分がそれにどうやって貢献できるかがイメージできる、信頼しきれるということをとことん考えて、契約したんだなと。ちょっと感動しました。

MC谷原章介:
チームの選手じゃなくて、フロントも含めてですもんね。このようにオプトアウトの条項に、球団のオーナーも含めるということはあるんでしょうか?

川﨑宗則氏:
ちょっとこれは珍しいんじゃないかな。ここまで。首脳陣が変わったりとか、自分の使い方とかもあるんだろうけど、首脳陣の意見を自分が勝ちたい意向を示してくれる首脳陣じゃないと僕はそこではプレーしたくないということなので、首脳陣に対してもプレッシャーがありますよ。

気になる“右肘”の状態は?

MC谷原章介:
シャツの肉体が締まっている、普通日本の野球の感覚だと、今はオフシーズンのイメージですけども、こんなに締まっているものなんですか?

ユニホームを羽織る大谷選手
ユニホームを羽織る大谷選手

川﨑宗則氏:
メジャーリーガーは特にこのオフシーズンのトレーニングが非常に長く厳しくしています。とくに翔平さんは厳しくやっていると思います。体を見たら分かりますよね、で、シーズンに入っていくと練習量をぐっと減らして、試合とケアに集中。ケアの方に集中するので、今トレーニングをいっぱいできる、リハビリもかねてですけど。そういう体をしていましたね。

西岡孝洋アナウンサー:
世界が大谷選手の右肘の状態を気にしていると。川﨑さん、「2回目のトミー・ジョン」と記者が何度も聞いていましたが、これはどういう意味なんですか?

川﨑宗則氏:
2回目のトミージョン(手術)、同じ所を2回やったということになると、結構…。選手も回復はしているんですけども、1回目より2回目の方がタフなんです。なかなか復帰が難しい、だからそれを気にしていたんだと思います。
でも今回翔平さんがはっきり言ったのが、それは違う、同じ手術ではないから、2回目というのはどうなのかと。違う手術という感じで言っていました。術式が違うと。

MC谷原章介:
もう一個気になったのは、山本由伸投手の球団の交渉の所に立ち会っていたという話があったじゃないですか、それにはふれてこなかったですね。

川﨑宗則氏:
それ本当に気になるところですよね、僕らからしたら。山本選手はドジャースとしては絶対に欲しいんです。来年翔平さんが投げられませんから。何より、翔平さんは勝ちたい、で勝つためにはどうするのか、ピッチャーなんですよ。翔平さんは再来年から投げられるんですけども。それよりも来年まず優勝するために、投げるピッチャーを全力でとりにいかないといけないのがドジャースなんで。

岸本理沙アナウンサー:
後払いにしたので、その分他の選手の補強に使うんだとすると、ドジャースはどんどん強くなっていきそうですね。

川﨑宗則氏:
はい。他の球団は非常に脅威に感じていると思います。

西岡孝洋アナウンサー:
後払いにしたというのは、その辺りをできるような配慮でもありますから、もちろんその可能性あると思いますし、オリックスからポスティングで向かう山本選手なんですけども、フリーマン選手とスミス選手、それと大谷選手が同席して、実は口説いたのではないかと一部報道で言われています。
ドジャースでいいますと、カーショウという非常に素晴らしいエースがいるんですが、このピッチャーが来年の前半はまだ、肩を痛めていて使えないんですよ。そういった意味ではピッチャーが欲しいんです。大谷選手もけがで使えない、カーショウも使えないとなると、ピッチャーが絶対に欲しいので、山本投手を取りたいという思いは、かなりだと思います。

川﨑宗則氏:
翔平さんは元々、「日本人がいるところではプレーしたくない」というのがあったんですけど、だから今回、山本選手を取りに行くというのは、本当に衝撃的ですよね。
でも自分の理想、今までの理想を捨ててまでも勝ちたい。とにかく来年優勝したいという現れですよね。

西岡孝洋アナウンサー:
元々他の選手が背負っていた「17番」、快く快諾して大谷選手に譲ってくれたということで、17番になりました。どうなんでしょう川﨑さん、本人的には実は背番号にそんなにこだわりがないという話もありますが。

川﨑宗則氏:
でもサインとかを書いている人って、背番号も書いているので、次変えたら間違えて、「あああ~」って。そういうのもあるので、翔平さんは。
でも、前の17番の投手もすごく有名な投手なんですよ。ジョー・ケリーという、ちょっと僕からしたら、やんちゃな。特徴あるピッチャーなんです。でもそのピッチャーが、「はい、どうぞ翔平」って言って、翔平さんよりだいぶ年上の先輩ですけど、「おお翔平、やるよ。奥さんも言っているし、どうぞどうぞ」と。これもまたすごいなと。あのケリーが簡単にあげるんだと。

グラウンドで写真対応をする大谷選手
グラウンドで写真対応をする大谷選手

川﨑宗則氏:
すごいですよね、野茂さんもそうですが、石井さんもそう、数々の超レジェンドがここでやっている中で、今、翔平さんが立っているというのが、すごくうれしいです。

3月の開幕戦に間に合うのか?

大谷選手の今後のスケジュールについて、2月22日からオープン戦が始まり、3月20日に開幕戦を迎えます。
開幕戦は、サンディエゴ・パドレスとの対戦。ダルビッシュ有選手がいるチームとの戦いになる可能性もあり、韓国で行われるこの一戦は、チケットが争奪戦になるのではないかと言われています。

――オープン戦の間に、大谷選手がどれだけ状態が戻っているかというところが重要になりますか?本人は順調だと話していましたが。
川﨑宗則氏:

練習の時と試合の時とは、違うんですね。だからこのオープン戦が本当に大事。ここで翔平さんは、自分の感覚的に「よしいける!」ってなればいいけど、いやまだだな…ってなったらちょっと開幕にはどうかなと。でも今の感じだと、大方間に合うとは思うのですが、実際出力がすごく強い選手なので、肘との、バットとコンタクトしたときの衝撃をどう感じるかですよね。

――強力なバッターに挟まれる布陣、どうですか?
川﨑宗則氏:

エンゼルスにいるときもトラウトという素晴らしい選手がいたのですが、けがが多かったので。このドジャースの1番ムーキー・ベッツはヒョウみたいな男で、フリーマンもそうですが2人とも頑丈。
フリーマンに関しては、162試合中161試合出ている選手。つまり、翔平さんを避けてフリーマンと勝負というわけにはいかないんですよね。翔平さんと勝負するピッチャーが増えてくると、振る回数が増え、ホームランが増えるというわけです。

MC谷原章介: 
今、メジャー2番最強説ってありますからね。

川﨑宗則氏:
162試合を戦うのは2番翔平さんの方がいいと思いますね。短期決戦ワールドシリーズとかになりますと3番がいいかもですね。

来シーズンは打者に専念するという大谷選手。その中でどのような数字を残していくのでしょうか。
(めざまし8 12月15日放送)