狭い道が多い観光地や過疎地の交通手段として、電動モビリティが注目されている。インバウンド客などでにぎわう広島の宮島で環境にやさしいグリーンスローモビリティの実証実験が始まった。

宮島の狭い道もスイスイと

五十川裕明記者:
宮島桟橋の入り口に目をひく白い車体がとまっています。ゴルフカートのような形をしています、前にはナンバープレートもついています

五十川裕明記者
五十川裕明記者
この記事の画像(17枚)

持続可能な観光の取り組みを進める廿日市市が導入の可能性を探る「グリーンスローモビリティ」

グリーンスローモビリティは時速20キロ未満で公道を走ることができ、電動で走るため環境への負荷が少ないのが特徴。

五十川記者:
振動がありません。アスファルトの上は、特に電動音も小さい。開放的で景色もよく見える。
もみじ饅頭の焼いている香ばしい香りも漂ってきます

宮島の古い街並みをゆっくりと…
宮島の古い街並みをゆっくりと…

五十川記者:
前から車がきましたけども、すれ違うのもストレスなくいけますね。宮島はこういう狭い通りが多いですから、ゴルフカートのようなコンパクトさが利点になりますね

五十川記者:
こんにちは~。挨拶をしたくなるような開放感が旅情をそそります。こうした、人とのふれあいもいいですね。宮島ならではです

五十川記者:
シカさんおーい!あ!こっち向いていますね、窓がないから、よく聞こえます

世界遺産と国立公園の宮島は環境重視の観光地

宮島は4月に環境省の「ゼロカーボンパーク」に登録された。

廿日市市は環境に優しい移動手段も課題の一つとなる中、この"グリスロ”を活用したガイドツアーの実証実験を行い、新たなアクティビティとしての可能性を探ろうとしている。

廿日市市ゼロカーボン推進室・藤重邦隆 室長補佐:
ガイド付きツアーがどれくらいのニーズがあるか、地元の方々にこの"グリスロ”というものをしっかりと理解していただくことが、まずは課題になるかなと思う

"グリスロ”を理解してもらうために、実際に運転する地元のガイドらを対象に、操作方法などを学ぶ講習会も行われた。

講師:
幼児や乳児の方は抱っこされて乗られると思うので、一人としてカウントしていただく。雷発生時は直ちに使用を中止してください

そして、12月11日から始まる本番を前に地元住民や観光客らが試乗した。

宮島の住民:
手軽で重宝するんじゃないかと思う

観光客:
おじいちゃんおばあちゃんと一緒に来た時に、こういうので家族みんな乗って観光できたら楽しいんだろうなと思った

グリーンスローモビリティのコースは3つ。大聖院などまちなかを巡る「歴史コース」、包ヶ浦などを巡る「海コース」、林道を巡る「山コース」となっている。

6人乗り型
6人乗り型

車両は定員3人乗りと6人乗りの2種類で運賃は無料だが、電話で事前予約が必要。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。