新型コロナの5類移行後、初のスキーシーズンを迎えた蔵王温泉スキー場ではインバウンドの宿泊予約数が好調で、今シーズンはすでに1,000件を超えているという。蔵王温泉観光協会や温泉街の土産店からは観光客復活への期待の声が聞かれた。
「コロナ禍前の活気ある蔵王温泉に」
12月2日にプレオープンした山形市の蔵王温泉スキー場は、新型コロナの5類移行を受け、今シーズンはロープウェーの人数制限を取りやめたほか、マスクの着用は自己判断にするなどコロナ禍前に戻した。
この記事の画像(12枚)取材した5日は天候にも恵まれ、オープンを心待ちにしていたスキーヤーたちがさっそうと滑り降りていく様子が見られた。
山形市から:
去年とおととしはコロナで、ゴンドラに乗りたくなくて違うスキー場に行ったが、制限がないと言ってたからことしから蔵王に復帰した
宮城から:
ここに来ると冬になったというイメージ。10回以上は来たい
東根市から:
去年は「マスク着用」と言ってたから、ほとんどマスクをして滑ってた。ことしは開放ですね
蔵王温泉スキー場には、2日(土)・3日(日)の2日間で例年並みの約900人が訪れた。また、インバウンド客も回復傾向だという。
蔵王中央ロープウェイ温泉駅・佐藤誠駅長:
ことしはインバウンド客が多い。10月は間違いなく多かった。台湾からの直行便もあるので、だいぶこちらの方まで足を運んでいただいている
蔵王温泉観光協会によると、2022年はほぼゼロだったインバウンド客の宿泊予約数が、今シーズンはすでに1,000件を超えているという。
蔵王温泉観光協会・黒崎広宣事務局長:
今の予約状況を聞いているとだいぶ良い。コロナ禍前のような活気ある蔵王温泉に戻るといい
土産店の緑屋・齋藤宏江さんも、「おととしあたりはまるっきりダメ。海外の方はやっぱりパタっと少なかった。雪もあって、滑る方も来られて、お土産も買ってくれたら良い」と期待の声を寄せた。
蔵王温泉観光協会は、2023年、コロナ前と同じ35万人の来客を目指している。
(さくらんぼテレビ)