2023年5月、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した。移行後、初めての年末を迎えるが、忘年会事情はどうなっているのだろうか。街の人の考えや飲食店の状況を取材した。
2023年の忘年会 やる?やらない?
忘年会について街で聞いてみると「みんなで楽しんで忘年会をやりたい」「去年もやったが、ただ人数は少なかった」「忘年会したい。去年はしていない」「去年はやるという雰囲気ではなかったので、やらなかった。だんだん世の中、元に戻ってきた感じ」などと話した。

12月1日に山形駅前で調べた結果、取材に答えた17人のうち16人が「開催する」と回答。残りの1人は以前コロナに感染し、体調面に不安を抱えていることから、忘年会があったとしても「参加しない」という結果になった。
調査ではコロナ禍前に迫る数字に
仕事や転職に関しての意識調査を行っているジョブ総研によると、11月に実施した忘年会についての調査では、半数を超える52.3%の人が「開催する」としていて、コロナ禍前の2019年の58.1%に迫る数字となった。

2020年には、約14%にまで落ち込んでいた忘年会の開催率は、4年ぶりに半数を越えた。
飲食店からは安堵の声が
全国的にはコロナ禍前に戻りつつある忘年会。山形市の飲食店からは安堵(あんど)の声が聞かれた。

味の里 ばんだい・酒井啓史社長:
年内の週末はすべて満席になっている。コロナ禍は本当に暇だったので、ようやく以前の忘年会シーズンが戻ってきたと実感している
この店ではコロナ禍の2020年、予約件数が例年の約5分の1に減少し、従業員の雇用面などで不安な日々が続いていた。

味の里 ばんだい・酒井啓史社長:
従業員たちも不安だったでしょうし、こちらとしても雇用維持をできるのか不安だった
客足復活の兆しが見えている2023年の忘年会。「味の里 ばんだい」には問い合わせが多くあり、現在の予約件数は、すでにコロナ禍前の1.4倍に増えているという。

味の里 ばんだい・酒井啓史社長:
私たち飲食店は本当に苦しんだので、ようやくこれから頑張り時だなと、みんなで力を合わせて頑張っていこうと話し合っている
飲食店にとって苦難が続いた3年間。
2023年の年末は、にぎわい復活に大きな期待を寄せている。
(さくらんぼテレビ)