30日、秋篠宮さまが58歳の誕生日を迎えられた。
佳子さまが秋篠宮邸ではなく、分室で別々に生活されていることの公表が遅れた点に関しても言及され、長男の悠仁さまの高校卒業後の進路については「本人が何をしたいかが一番大事」と意思を尊重する考えを示された。

秋篠宮さま58歳の誕生日

秋篠宮さまは30日、58歳の誕生日を迎えられ、お祝いの行事が行われた。

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30日午前10時ごろ、淡いブルーの装いの愛子さまは報道陣に笑顔で手を振り、お祝いの行事のため秋篠宮邸に向かわれた。

そして、秋篠宮さまは皇居を訪れ、天皇皇后両陛下に誕生日を迎えたあいさつをされた。

事前に行われた記者会見で、秋篠宮さまは、次女の佳子さまが秋篠宮邸ではなく「分室」で別々に生活されていることを当初公表せず、6月に発表した経緯について、「私自身がそのことについて、かなりぐずぐずしていたということがあります。非常にタイミングとして遅くなったなというのが反省点です」、「公表するかどうかの判断を先延ばしにしてしまった」と、率直に明かされた。

このニュースについて、会見を取材したフジテレビ社会部の宮崎千歳宮内庁キャップがお伝えする。

── 秋篠宮さまは、会見ではどんな様子だったのでしょうか?

会見は約1時間に及び、例年同様、原稿なしで話されました。質問のすべての要素に十分に答えられているかどうか、ひとつひとつ確認しながら進められていました。

皇族の数が減っていくことに関しては、以前から「皇族数に見合った活動で良いのではないか」というスタンスを示されていましたが、今回も「生物である以上、年を取っていくのは必然」と述べられるなど、ご自分の考えを直接伝える機会として、会見で率直に話すことを大切にされているように感じました。

また、佳子さまが秋篠宮邸ではなく、分室で別々に生活されていることの公表が遅れた点に関しては、「先延ばしにしてぐずぐずしていた」、「タイムリーに出す必要があった」と反省もされていました。

── 皇室では、積極的な情報発信を目的に広報室の開設が今年話題になりましたが、そのことに関する言及はあったのでしょうか?

秋篠宮さまは、皇室の情報発信の在り方についても率直にお話しされました。

バッシングともとれる一部の報道などについての対応を問われた際には、「大切な情報を宮内庁のウェブサイトでタイムリーに発信していくことは大変大事」との考えを示されました。

その際に、「自分のことがタイムリーじゃなかったので、あまり言えないのですけれども」という前置きもされたところにも、率直なお人柄が表れていると感じました。

悠仁さまの進路に言及

── 会見を通して秋篠宮さまの表情で、一番印象に残ったのはどんな場面だったのでしょうか?

秋篠宮さまは、一貫して穏やかな表情で自然体でお話になっていましたが、その中でも、特に表情が明るいと感じたのは、お子さま方の近況や大谷翔平選手、将棋の藤井聡太8冠など、若い世代について言及されていた時です。

長男の悠仁さまの高校卒業後の進路については、「本人が何をしたいかが、一番大事」と意思を尊重する考えを示されました。

秋篠宮さまは、お若い頃からナマズや鶏など、生き物に関心が深かったんですが、ご自身は結果的に、学習院大学の法学部に進学されています。トンボ類に関心が高い悠仁さまには、好きな分野に取り組める環境に進んでほしいと願う、父親の思いが感じられました。

悠仁さまが、来年18歳で成年を迎えられることを「もうそういう時期なのだ」と、感慨深そうにお話されていて、ご自身とは違って2年早く、高校3年生で成年皇族となる悠仁さまへの父親としての温かいまなざしも垣間見えたように感じました。
(「イット!」 11月30日放送より)

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