「フェニックス」の愛称で知られる日本大学アメリカンフットボール部が、83年の歴史に幕を閉じることになった。薬物事件をめぐり、大学側がアメフト部の廃部を決めたことがわかった。

3人目の部員逮捕…ついに「廃部」へ

11月27日に、3人目の部員が逮捕された日大アメフト部。28日に大学で会議が開かれ、廃部の方針が示されたという。

林真理子理事長は、報道陣の問いかけには答えず車に乗り込んだ
林真理子理事長は、報道陣の問いかけには答えず車に乗り込んだ
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29日朝、自宅から姿を見せた林理事長は、報道陣から「廃部を決めたのでしょうか?」「部員たちに一言お願いします」と声をかけられるも、問いかけには答えず、車に乗り込んでいった。

学生寮は封鎖…看板は“白”に

9月1日付で無期限の活動停止処分を受けているアメフト部の学生寮は、入り口に鍵がかけられ、すでに人けがない状態だ。「日本大学アメリカンフットボール部」と書かれた看板は、シートがかけられて見えなくなっていた。

アメフト部の学生寮の扉には鍵がかけられ、看板は白いシートで覆われていた
アメフト部の学生寮の扉には鍵がかけられ、看板は白いシートで覆われていた

近くに住む住民は最近の様子について、「最初の騒ぎがあってから、あまり人の出入りはない。休部・廃部という方向に行くのではないとかと感じていた」と話す。

日大アメフト部の薬物事件をめぐっては、8月に寮への家宅捜索で大麻や覚醒剤が見つかり、その後、部員3人が逮捕される事態となった。

「フェニックス」の愛称で知られ、21度の大学日本一に輝いた日大アメフト部は、創部から83年、その歴史に幕を閉じることになった。
(「イット!」11月29日放送より)

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