オーストリア政府は、130年以上にわたり残されてきたアドルフ・ヒトラーの旧宅の改築を決定した。理由は、ヒトラーを崇拝するネオナチの聖地になることを防ぐため。建物は警察署に変わるという。

ヒトラーの旧宅を改築

何もない、薄暗い廊下。はがされたタイル。オーストリアにある改築中の建物では、世界の歴史上で忘れてはならない、ある人物が生まれ育った。

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旧ナチス・ドイツの総統、アドルフ・ヒトラーだ。

ヒトラーは、1889年にオーストリアで生まれ、レストランなどが入るこの建物の一室で育った。これまで130年以上にわたり残されてきたが、オーストリア政府は、改築を決定した。

近くに建つ、「平和・自由・民主主義のために」などと刻まれた記念碑。

ヒトラーの生家は、人類が過ちを繰り返さないための戒めとして、静かに立っていた。

改築後は警察署に…              

なぜ、今になって改築を決定したのだろうか。

それは、ヒトラーを崇拝する、ネオナチの聖地になることを防ぐためだ。

建物は、警察署に改築される。中には50人ほどの警察官が詰めることになるということだ。
(「イット!」 11月28日放送より)

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