今、なぜか人気の“謎の生物”に、突如全国から注文が殺到したあるお菓子。他にも、一見何の変哲もない毛布が売り上げ10倍以上の大ヒットとなるなど、今回の「ココ調」は、なぜか2023年に突然はやりだしたモノとその人気の理由を調査する。
品切れになるほどの人気
「ちょっと顔がアホみたいな、かわいいみたいな感じで。顔かわいいですよね」
「YouTubeで見ました。はやっていると思います」
「かわいい」
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街の人たちが「かわいい」と答えたのは、丸い目に三角形の口が特徴的なフグのような生物「サカバンバスピス」。
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雑貨店のヴィレッジヴァンガードでは、サカバンバスピスのぬいぐるみが山積みになっていた。
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ヴィレッジヴァンガード プロモーション担当・小山葵さん:
売り切れているお店もあるくらい人気ですね。
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カプセルトイの専門店「ドリームカプセル MAGNET by SHIBUYA109」には、サカバンバスピスのカプセルトイが10月から並び、ゲームセンターではクレーンゲームの景品として登場。品切れては入荷を繰り返している。
(※カプセルトイはなくなり次第終了)
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さらに11月21日には、任天堂スイッチのゲーム「泳げ!!サカバンバスピス!!〜遠くまで泳ぎ続けよう〜」もリリースされた。
2023年に突如はやり始め、街に溢れ出した謎の生物「サカバンバスピス」の正体は…?
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ヴィレッジヴァンガード プロモーション担当・小山葵さん:
フィンランドのヘルシンキにある博物館に展示されている、古代魚の模型がもとになっているキャラクター。
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そこで、フィンランドにあるヘルシンキ自然史博物館を調査した。
化石など古代の生き物の展示が並ぶ中、館内の片隅にひっそりと置かれていたのが、約4億5000万年前に生息していたという古代魚「サカバンバスピス」。
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30年ほど前から展示されているが、2023年SNSをきっかけに「この表情がたまらない」「なんとも憎めない表情した生き物」と爆発的に人気が出たのだ。
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ヘルシンキ自然史博物館 キオ・コホネンさん:
私たちは人気になって驚いています。しかも地球の反対側で。
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この人気は売り物だけではない。例えばブロックで作られていたり、ネイルのデザイン、シールやクッキーなどさまざまなオリジナルグッズも作られ、人工筋肉を使った手作りロボットにもなっている。
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九州大学 船舶海洋工学専攻 修士2年・福田雄さん:
サカバンバスピスの形を模したロボットなんですけれど、人工筋肉を使って実現しています。
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さらには、ミュージックビデオまで登場。
日本で突然サカバンバスピスがバズったことを、フィンランドの博物館はどう受け止めているのだろうか?
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ヘルシンキ自然史博物館 キオ・コホネンさん:
自然史博物館の目的のひとつは、自然や自然に関する知識をみなさんに持ってもらうことです。私たちの小さな博物館のモノが日本で人気になってうれしく思っています。
「ちいかわ」がきっかけでサーバーダウン
続いて、街で聞き込みをすると、意外なお菓子に注文が殺到していた。
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それは、ビスケットの中にあずきを使用したあんが入っている「しるこサンド」。
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松永製菓広報部班長・可兒里奈さん:
11月6日にその日を境に、非常に注文いただくことが増えまして、一時サーバーがダウンするような状態になりまして、1日で1カ月分の注文が一気に来たような状態でございました。
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地元・愛知県を中心にスーパーやコンビニで売られ、1966年から長年親しまれてきたお菓子は、一体なぜ急にバズったのか?
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街で話を聞くと、「ちいかわで話題になった」「ちいかわのマンガにしるこサンドが出てきて」という声が聞かれた。
SNSに投稿されたマンガ「ちいかわ」に「しるこサンド」が登場すると、X(旧Twitter)でトレンド1位になり激売れとなったのだ。
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もう1つ、2023年にバズったお菓子といえば、38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガースの岡田監督が試合中に食べていた「パインアメ」。一時販売停止になるほど売れた。
一見“普通”の毛布が人気!猫もハマった
一方、ファッション業界でバズったのが、秋篠宮家の次女・佳子さまが着ていたブルゾン。
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通販ブランドPierrot(ピエロ)の「ヘムフレアフーディブルゾン」は、佳子さまが着ていたものと似ていると話題になり、注文が殺到して品切れになった。
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4790円のお手頃価格ということもあり、再販するたびに即完売しているという。
さらに、2023年に突然爆売れしたモノがあった。
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ニッセン商品本部・佐久間悠さん:
毛布になります。3000点くらい売れたらすごく御の字だよねっていうところで、だいたい4万点販売されました。
一見、普通の毛布だが、なぜバズったのだろうか。
街で触ってもらうと…
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女性2人組:
ええ~!何?これ。猫?動物の毛?
女性2人組:
なんか猫触っているみたい!ホントに猫みたいな・・・
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実は、猫の手触りを再現した毛布「猫Feel」。魅了されているのは、人間だけではない。
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猫のちぃちゃん(メス・11歳)は、毛布をフミフミ。
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雪村ちゃん(メス・2歳)もフミフミ。
「うちの猫がハマった」という投稿がSNSにたくさんあがり、その様子が「かわいすぎる」とバズったのだ。
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なぜか突然バズったモノには、それぞれに意外なきっかけがあったことがわかった。
(「めざましテレビ」11月27日放送分より)